2011年8月25日 (木) |
インフレの対象期間 |
展示でのインフレの対象期間、これ結構難しいのです。デノミ後、インフレ終息であれば、期間の終りは決めやすいというか自明でしょう。しかし、いつから、対象とするかとなると、難しくなります。実際、日本国際切手展2011で、ドイツインフレが3作品出ましたが、1906-1923,1922-1923,1923と三者三様でした。マルチインフレをやっている関係で、年で区切りやすいものを選んでいて、1922年1月1日に郵便料金改正があったこともあり、1922-1923にしています。 さて、前置きが長くなってしまったのですが、昨日、次の展示候補は、ポーランドとルーマニアと書いたのですが、両方とも、期間の終わりは明確なのですが、始まりがまだ決まっていないのです。収集そのものがもっとも進んでいるポーランドは、ドイツと同じ1922年からと考えていたのですが、ポーランドの歴史、郵便料金を知るにつれて、国家が再生した1918年11月11日からの方が面白そうだなと思い始めています。厳密な一番切手は19世紀に出ていますが、独立後の1番切手から対象となるので、切手展でのポイントが稼げそうだなという思惑も…。但し、そうなると、1921年以前がスカスカで、しかも独立当初の複雑な事情も知らないといけないので、一気に視界不良となり、有力候補どころかスタートラインに立ったばかりという所でしょう。他のインフレも同様の悩みがあります。例外は、ハンガリーインフレで、短期間の急激なインフレだったこともあり、1945年5月1日から1946年7月31日までの15ヶ月間の27料金期間に定着しています。 |
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