j_deafの日記(兼:更新記録) 2011年7月〜12月



2011年12月30日 (金) 2011年もお世話になりました。
2011年は、何と言っても、東日本大震災と福島原発事故に尽きます。計画停電という戦時並みの事態を体験。切手では、日本国際切手展に尽きます。当初1作品の出品の予定だったのですが、2作品となり、作成がギリギリセーフで仕上がりました。特にドイツインフレは、後で作り直すつもりが時間がなくなりそのまま提出し、良くぞLVが獲得できたものです。JAPEX'11で企画展示ドイツが行われ、その一環で、手話通訳をつけてドイツインフレの講演は、多くの方々のお陰だです。

今日より例年の如く、3日ほど不在になります。よい年を迎えてください。

2011年12月28日 (水) 2011年五大ニュース
東日本大震災・福島原発事故などと色々とあった2011年もあと残りわずかです。以下、2011年の切手五大ニュースです。

2011年五大ニュース
(1)横浜国際切手展にW出品し、2つともLVを受賞
(2)JAPEX'11にて手話で講演
(3)聴覚障害者切手クラブ代表世話人が、郵趣活動賞を受賞
(4)横浜国際切手展を契機に色々な方々と知り合い、交流が拡がる
(5)スタンペディアを知り、作品の登録を始める

今年も、ドイツインフレで師匠の協力で、多数のカバーを入手するなど、収集面でも大きな進展がありました。

2011年12月25日 (日) 一服中
12月中旬に色々とあって、バタバタ。三連休の初日は完全休養日。昨日は、敬遠していたフェイスブック、切手のデータベースの話に釣られて、ついに登録。登録したとたんに、知人を多数発見し、きりきり舞い。実名と写真を登録するため、あっという間に色々な知人に見つかってしまいました(汗)。登録した以上は、かなり生活のパターンが変わりそうです。

20121225_Zimbabwe_2008
画像は、2008年のジンバブエから南アフリカ宛の書状2通。かなり大きい封筒なのだが、90ドル近くまで上がった。上のカバーは、額面が"10000000"。11枚なので、1.1億。下のカバーは、印面が"Z"の文字だけで、料金が直接は読取れない。文字だけの切手ではカバーを並べても、面白みがないし、入手難の上、結構高い…。ちょっと手が出せない。開店休業状態。
2009年までの簡単な郵便料金表を入手したのだが、1997年から2009年の12年間で22桁増えたあとアメリカドルに切り替った模様。特に2007年1月から2009年2月の25ヶ月間で17桁増えている。2009年2月以降の状況が判らないのだが、ハンガリーの1945-1946が26桁なので、単純累計インフレ率では、ハンガリーを既に上回っているかもしれない。但し、ハンガリーのは、僅か15ヶ月間なので、年間インフレ率では、ハンガリーが上回るだろうし、またジンバブエは3度のデノミを実施しているので、ハンガリーの世界最高額面10京(50京もあるが郵便使用できかった)は揺るがない。

2011年12月12日 (月) 高騰しがちな1980年以降のインフレカバー
何かと慌しい時期だが、ネットオークションのチェックは手抜き出来ない。何とかの法則で、そういう忙しい時程に、面白いのが出てくるので…。尚更、手抜き出来ない。そして、本当に面白いものの収穫がある。しかし、何故、ここまで高騰するのか、と理解出来ないケースが最近増えてきたような気がする。特に、1980年以降のインフレカバーにその傾向が強い。

20111212_Brazil_1991
画像は、1991年、ブラジルからフィンランド宛の書状2通。一見して普通の書状なのだが、90ドル超まで競った。90ドルもあれば、ドイツインフレ・ハンガリーインフレでも準レギュラー級のカバーを入手できるし、レギュラー級を掘り出すことも出来る。何故、ここまで高くなるのか、理解出来ない。恐竜切手の実逓便ということが原因のようだが、こう高騰しては、適わない。新しい時代ほど、高いやら、郵便料金表はないやら、難関度が高まる。新しい時代のインフレは、郵便料金表入手が先決で、物は、安いロットが出た時に拾うという感じでやるしかなさそうだ。1950年以前の方が安く集めやすい。

2011年12月4日 (日) 本命オークション落札品の整理
先日、ドイツの大手オークションからの落札品11点が届いた。うち10点は、どこにも分類出来ないので、そのためのバインダへ。いずれもクセのあるもの。以下の画像なんかは、師匠に教わるまで知らず、またすぐに理解出来なかった。

20111204_Grrmany_19221130
画像は、1922年11月30日ドイツのベルリン(Berlin)からスイスのチューリッヒ(Zurich)宛の外国葉書。6マルク切手4枚貼で、外国葉書24マルクに合致する。一見して、変哲のない外国葉書。しかし、葉書の中央に貼られている薄いブルーの付箋跡があって、しかも良く見ると、付箋跡一番上に付箋上に消印が掛かっている。すなわち、付箋は消印が押される前に貼られたもの。どういうことかというと、当時、国内葉書料金は6マルクで、国内料金と勘違いしたのか、右端の6マルク1枚しか貼られてなかった。一番右上に押されている消印の日付が1922年11月30日。料金が不足しているため、付箋をつけて差出人に戻されて、残りの18マルクを貼り足して、再投函し、1922年12月1日の消印が押されている。そして、ごく丁寧に、チューリッヒの到着印1922年12月2日が押されている。

2011年11月29日 (火) コリンフィラ社 Edition d'Or
全日本郵趣2011年11月号p28に、コリンフィラ社 Edition d'Orのリストが載っている。国際切手展の大金賞か同等クラスのコレクションを1冊の本にして発行されているが、その中に、インフレ関連がドイツとロシアの2冊あり、届いた。入手を取り計らってくれた方に多謝。

20111129
画像が、ドイツインフレの表紙。表紙のカバーは、ドイツインフレの最高額面500億マルクの難しいルレット目打ちを15枚貼った書留。まともに競えば、この1通だけで、横浜に出品した作品全体を超えるかも…。作品の後半は、500億マルク切手貼カバーのオンパレード。数えると55通。こういうのがあると頭に留めるだけにしとこう。

2011年11月16日 (水) 本命オークション終了
ドイツの大手オークションから、不落札品の販売の連絡メールが届いた。オークションが終了した証。入札結果を確認すると13点中11点落札。1点は収集範囲より少し前の期間で興味半分の入札で全然相手にならなかった。もう1点は、良く分からず及び腰の入札だったもの。つまり、狙って入札したドイツインフレ11点をなんと全部ゲット。いずれも8フレームへの有力候補。こういうことは滅多にない。

20111116_Germany_19230919
画像は、1923年9月19日ドイツのハノーファー(Hannover)からスイスのチューリッヒ(Zurich)宛のMischsendung(100g)という種類の郵便物。消印に隠れてしまっているが、カバーの上部に、紫色のゴム印で"Mischsendung"が鮮明に押されている。直訳すると混合書類となるが、実はどういうことなのか、まだ理解出来ていない。最も近い種類は、業務書類だが、開封する必要があるという点で業務書類と異なる。実物を入手となると調べなければならないし、調べる気が起こるというものだ。ドイツ国内便もあるのだが、いきなり難しい外国便を先にゲット。実は、このようにまだ入手していない種類の郵便がまだまだある。分かり易い最難関は点字郵便。

2011年11月9日 (水) オークションシーズン
今、秋のオークションシーズン(もう終盤か)である。収穫品が届いているが、整理が追いつかず、目の前に積み重なっている。数通なら、その日の内に整理することにしているが、10通を超えると先送りになりがち。部屋のあっちこっちに未整理のままの収穫品が…(汗)。そういう状態なのに、ドイツのオークションで、これはというアイテムをいくつも見つけてしまい、入札しまくり。結果は、どうなるやら…。

20111109_Germany_19230828
画像は、1923年8月28日ドイツのハンブルク(Hamburg)からベルリン(Berlin)宛の国内印刷物(50-100g)書留。見てウワッと言いたくなるような派手さ。500マルクと100マルク切手が50枚ずつ、10マルク切手が200枚、合わせて300枚32000マルク分の切手が貼られている。ドイツのオークションに出ているアイテムで、面白いアイテムなのだが、切手展での展示が難しいので見送り。

2011年11月6日 (日) JAPEX終了
あっという間に、JAPEX終了。
2日目の昨日、ドイツインフレを講演し、無事終了したのは、ホッとしました。講演の後は、気抜けし、会場内を浮遊。日本で国際展が終わった直後のJAPEXの競争部門は、ダウンする傾向があると思ったが、違って大金賞が2点も出て、それも93点という高得点。金賞も5点とハイレベルでした。日本国際切手展の凱旋展もあって見応えのある作品がずらりでした。講演にパワーを集中し過ぎて、参観パワーが残らず、じっくりと観ることが出来なかったのは残念。一方、講演の通訳をやってくれた手話通訳に頼んで、作品の前で交わされている会話を通訳してもらい、真剣な議論を垣間見ることが出来たのは収穫でした。手話通訳に気付きながら議論を止めなかった方々に多謝。他人の議論の内容を知る機会は滅多にないので、貴重な経験でした。

2011年11月4日 (金) 準備完了
バタバタしたけど、明日の準備、とりあえず完了。
集中したため、他の準備、販売品などは、明日起きてから、あるものを持って行くしかないです。

2011年11月2日 (水) バタバタ中
明後日からJAPEX…。5日の企画に向けて準備中です。

2011年10月30日 (日) 作品搬入
昨日、目白の切手博物館へ行って、JAPEX出品作品を提出。といっても、非競争部門。併せてJAPEXに関する打合せも実施。今度の土曜まであと6日…。

2011年10月28日 (金) JAPEX'11
あと1週間で、JAPEX。作品提出は明日まで、というのに、まだ提出専用封筒に作品を入れてない…。カバーをスキャン中。相変わらず、締切前にならないと頭が活性化しないようだ…。

2011年10月15日 (土) メールのやりとり
10月に入ってから、簡単な連絡ではないちょいとしたタフなメールのやりとりが相次いでいる。
大切なドイツインフレカバーを折り曲げて送ってきたのが最初。カバーを折り曲げるなんで論外。ところが、eBayで返品可の表示のため、悪い評価を入れることが出来ない。返品可の表示が最近増えているが、こういう面もあるんだと認識。評価も100%で過去の悪い例が見えない。最近のeBayは売り手寄りになっていて、やりずらくなってきた。他の入札者のIDが見えないため、知り合い同士討ちも発生するし…。ともかく、出品者に連絡を取るしかない。相手はいきなりドイツポストが悪い、今回の送料では大きなサイズの封筒では割増になる、だから折り曲げたと…。仕方がないから、それを私に事前に知らせましたかと聞いたら、知らせてないと素直に認めてきた。そこから返品か一部払い戻しかと聞かれ、一部払戻の金額を確認し、払い戻してもらい、矛を納めた。カバーを折り曲げるような業者であることを報せることが出来ないのは、ちょっと困るんだが…。
2つ目は、以前、国際切手展でお世話になった審査員からのオファー。前回はお世話になった御礼ということで付き合いしたが、快いやりとりではなかったので、返信したくなかった。でも今後もお世話になることもあるかもしれないので、やっとことで、要らない旨の簡単な返事だけしたが疲れた。
3つ目は、eBayで送料の設定が出来ない出品者から。複数のアイテムを落札したのだが、送金しようとすると、送料は個別送付の合計金額まま。売り手からの連絡の金額は、eBayからリンクしたPaypal送金より安い。もちろん、直接PayPalで送金出来るのだが、今後も取引しそうなので、やり取り中。試したが、設定出来ない、差額分のアイテムを提供するという旨の返事が来たので、他の出品者はこうメールをシステムから寄越している、もう少し試してくれないかという旨のメールを出した所。
そして、まだまだあって、4つ目は、ドイツインフレの師匠からメール。横浜の国際切手展前から多忙だったのが、1週間程前、やっと区切りついたとかで、メールを寄越してくれた。これは愉しいメール。

2011年10月10日 (月) スキャナ故障
2ヶ月前にプリンタが故障したが、今度はスキャナが故障した。キャノンのLIDE70というもので、コンパクトで使いやすいので重宝していた。以前から動作が少々変だったが、昨日ヘッドが途中まで動いた後、動かなくなった。パソコンを再起動したりしたが動かない。自転車で家電量販店まで行って後継機LIDE210を購入。アマゾン等インターネットで購入すれば1000円以上安く購入できるのだが、連休中、作業出来ないのは困るので、家電量販店で即購入し、作業を継続。操作がLIDE70と違うので戸惑っている。
家電量販店でA3サイズのスキャナがあり、3万円程度になっていたのは驚いた。筐体もコンパクト。ダブルサイズリーフのスキャンが出来る。覚えておこう。外付けHDDが2Tで8980円があったのは驚いた。1G(=1000M)あたりで5円もしない。1.44MのFD(フロッピーディスク)が150円以上から見れば、2万分の1以上の安さ。

2011年10月8日 (土) 驚いたジャパンスタンプオークション
ジャパンスタンプオークション誌が先日届く。完全にインフレにシフトしていて菊切手はずっとご無沙汰。でも、日本でもっともホットなオークションなので、いつも目を通している。眼福でもある。パラパラとめぐると旧中国のロットや新中国のFDCが目につく。従来のジャパンスタンプではちょっと考えられないジャンル。いつものと違う。本来の守備範囲の日本及び関連も豊富で、南方占領実逓カバー、多数の台湾・朝鮮の鉄郵印カバー、更にデグロン君カバーも出ている。

20111008_german_19231122
画像は、1923年11月22日ドイツのレネップ(Lennep)からオランダ領インド・ボルネオ(Borneo/Niederl Indien)のバリクパパン(Balikpapan)宛の外国葉書。横浜の後、面白い宛先を増やしたいなと思った矢先、入手できて、ラッキー。切手にかかっている櫛型の消印、C欄部分が、"JAPAN"にも見えて、何だろうと思いながら、調べたら、Balikpapanの後半"PAPAN"のようですね。肝心の"P"が宛先と重なって惑わされました。切手にかかってない方の櫛型の中継印、日付は1923年12月24日とはっきり読めるのですが、局名が読めていません。南方占領に強い方が見れば分かるかなとは思うのですが…。

追伸:中継印の局名は、バンジャルマシン(Bandjermashin)でした。教示して下さった方ありがとうございます。

2011年10月5日 (水) オークションラッシュ
10月に入った途端に、ネットでも入札できるオークションの案内が続々メールで来る。興味あるインフレのアイテムが多数あるもの、慣れてないものが2つあり、じっくりと検討中。ドイツとハンガリー以外は知識が不足して、更に相場感覚がまだまだ掴めていないので、あれこれと料金表などをあれこれと調べて検討。相場にある程度慣れているドイツとハンガリーインフレは、あっちこっち手を出しているので、後だと忘れてしまいそうなので、すぐに入札。そして忘れた頃に結果のメールが送られてくる。数日前も落札結果のメールが送られ、何を落札したのか瞬時には思い出せなかった。確認して、インフレ関係で目ぼしいものが見つからなかったもの、ドイツインフレに関係のあるレンテンマルクのちょっとした面白い使用例・業務書類出ていたので、その1点だけ適当な金額で入札したらゲットしてた。PayPalで送金し、送金作業は数分で完了。結構大きいので、リーフに納まるかどうか微妙。

2011年10月4日 (火) 1ヶ月前の日記
気付いたら10月。JAPEX'11まであと1ヶ月。今回は競争部門への出品はなしですが、企画に向けて、準備を進めなければ…。と書きかけて、全く同じことを一ヶ月前に書いてたことに気付く…。進歩ないなぁ。

2011年9月25日 (日) 埋まらない穴
ドイツインフレ1922-1923の全料金期間の料金初日・最終日の国内書状が、42のうち、あと2つという所で、足踏み状態が続いています。1922年7月1日と10月1日です。JAPEX'05にドイツインフレを初めて出品した時に既にあと2つとなっていました。インフレ収集を始めてから1年半で40通集まったのですが、その後、6年入手出来ていません。ずっと必死になって探した訳ではないのですが、ちょっと想定外。国内書状は、平凡な基本アイテムで、見過ごしてしまったというのもあるでしょうが、1922年7月1日は土曜日、1922年10月1日は日曜日であることも影響している可能性がありそうです。但し、他にも土曜・日曜は結構あり、運良く?入手出来ています。
土曜:1922年7月1日、9月30日、1923年6月30日、9月1日、10月20日、12月1日
日曜:1922年1月1日、10月1日、1923年1月14日、7月1日、9月30日、11月4日、11月11日、11月25日
と、42日中14日が土曜か日曜で、よくもまぁ、12通も集めたものです。特に1922年1月1日は入手出来たのが不思議な程です。
横浜の国際切手展では、全ての料金初日・最終日を入れたのですが、1922年7月1日と1922年10月1日は持ち駒が少ないのを再認識したものです。

20110924_german
画像は、eBayで見かけた画像です。3通の一番上のカバーの日付が、1922年7月7日ぽいのですが1日にも見えました。試しにゲットし届いたのですが、7日で外れでした。

2011年9月22日 (木) 台風のちょっとした影響
昨日、首都圏を台風が直撃。台風通過後、帰宅。いつものようにメールチェックやネットオークションをやる。途中でメールがおかしくなる。ネットオークションで昨夜の大本命を入札後、ネットに全く繋がらなくなる。あれこれ調べたが、接続業者に問合わせよみたいになってお手上げ。ケーブルの不調を疑い、雪の中をケーブルを買いに行ったがダメだったが、家でなく、外の機器の故障だったことあり、寝るしかないと寝る。翌朝、すなわち今朝、メールチェックすると普通にメールが入る。大本命の落札通知と共に、接続業者からのメールもあり、サーバのある地域が停電になり、予備電源に切り替えたが、停電が長引き、予備電源も尽きて全サーバが停止という旨…。それと知らずに、大本命だけ入札したのは、神の思し召しなのだろうか…。

2011年9月18日 (日) 連休中
3連休の中日。ポーランド関連のカバーを整理中。適切なハンドブックと料金表があれば、最初に整理方針を定めて機械的に整理、となるのですが、ポーランドの場合、そうはいかないので、試行錯誤中です。料金は料金表と合わないし、消印は局名が下側に来るのがあるし、国内郵便と外国郵便の値上げ日が違う時があるし…。それでも少しずつ慣れてくると、分類ミスなどを見つけて、少しずつ形を成してきています。

さて、先日、ポーランドからの中国宛のカバー、抜いてくればと思ったのですが、抜かれていれば、お粗末なものと気付かずに、今でももっと高く入札すべきだったと後悔しているでしょうですから、授業料と思っています。

20110918_Hungary_19221120
画像は、1922年11月20日ハンガリーのブタペスト(Budapest)からマレーシアのMambau宛の書状です。ハンガリーでは1945-1946年だけでなく、1920年代でもインフレがあり、その初期に当ります。宛先についてですが、実は、コンゴにもMambauという地名があり、カバーにも、左下に、アフリカ(Africa)と書かれていて混乱します。が、出品の説明にマレーシアとあり、またちょこっと調べるとマレーシアのようです。カバーに"Mamban / Negri Sembilan / yemima Estate"と書かれていますが、"Mambau / Negeri Sembilan / Jemima Estate" というマレーシアの地名の方が正しそうです。実際、裏に1922年12月24日スレンバン(Seremban)の消印が押されているので、マレーシアと判断。もう少し確認しないといけないでしょうが、展示には使えそうです。

2011年9月15日 (木) お粗末
珍しい宛国は、インフレカバー収集でも楽しみな対象です。ヨーロッパから中国宛は、珍しい宛国に入るでしょう。最近、中国へ行ってアメリカに戻ったと思われる同一人物宛のカバーがネットオークションにちらほらと出回っており、拾っています。

20110915_poland_19230207
画像は、1923年2月7日ポーランドのワルシャワ(Warszawa)から中国の北京(Peking)宛の印刷物書留です。宛先人が、先のドイツからの価額表記と同一人物です。転送先のサンフランシスコ宛がタイプされ、更にその上に、メア・アイランド(Mare Island)に転送されています。裏側の消印が気持ち良いものです。別に出ていたメア・アイランド宛にドイツの切手商と思われるラベルが貼られていたので、切手収集家でもあったようです。ドイツからの価額表記に、航空切手が貼られていて、郵趣家便の匂いがしたのが納得です。そのカバーの宛先にNavyが入っていたので、海軍関係者でしょうか。今回の画像は、別の業者から出ていたものですが、その業者は、小さな画像しか載せないので、カバーの全体の印象しか確認出来ず、右上の切手に、ポーランドにこんな切手あったのかなという違和感があったものゲット。実物が届いてみると、切手が脱落した跡にメキシコの切手を貼り足したもの。これはやられました。印刷物の押印があることから、印刷物書留で、240Mkとなるところです。但し、脱落したのが100Mk切手だとすれば、225Mkとなり、合いません。こういう料金が合わないのがポーランドではしょっちゅうなので、そういう国民性なのでしょうか。
画像のカバーですが、安く買ったのならまだいいのですが、ラスト10秒での入札値の少し下の入札があり高い買い物になってしまいました。抜いてくればいいのに…。ポーランドはドイツと違って珍しい宛国が滅多にないので、当分は保持でしょうか。

2011年9月11日 (日) ポーランド再スタート
1918年〜1921年のポーランドが手薄だが、20通を超えるカバーを入手したままになっていた。7月の出品作品作成中のドタバタの中で、入手したもの。ようやく調べる気が出てきたので、着手。まずは地域によって料金が異なるので、グーグルマップで差出局の地域の見当をつける。郵趣2010年2月号のポーランド特集で1922年頃の領土の簡略地図が載っていて、非常に役に立つ。独立当初の複雑な状況が少しずつ理解出来そうだ。

2011年9月7日 (水) メダル届く
今日、郵便事業株式会社から、業務用の印が押されたゆうパックが送られてきた。日本国際切手展2011の賞状とメダルが入っていた。メダルは多分、大金賞と金賞と大金銀賞の3つがゴールドタイプで、厚さとか金の含有量、大きさとかで、差があると思うが、2作品出品して、2つとも同じ大金銀賞なので、2個のメダルの区別が全くつかない。メダルケースの箱に貼られている出品者の番号だけが唯一の違い。

2011年9月6日 (火) 補強
日本国際切手展2011が終わって、1ヶ月ちょっとであるが、ハンガリー、ドイツ共に新しい有力なレギュラー候補をを数点入手。久しぶりに画像を入れます。

20110906_germany_19220819
画像は、日本国際切手展2011会期中に届いた物。1922年8月19日ドイツのワイマール(Weimar)から中国の北京(Peking)宛の価額表記便です。価額表記6000マルク分と4倍重量(76g)で26マルク分の切手がぴったりと貼られています。航空切手が含まれていて、郵趣家便の匂いがしますが、外国宛の価額表記はあまり見かけず、更に裏の消印が面白いので入手したものです。8月22日Paris(パリ)、8月25日Marseille-Yokohama(マルセーユ - 横浜)、10月4日Shanghai(上海)、10月7日Peking(北京)と読めます。有力なレギュラー候補なのですが、横浜が入っているので、横浜で開催の日本国際切手展2011で使いたかったですね。
裏側の4つの消印は4つともフランス局のようで、在中国フランス局のことを調べなければ…。ドイツも在中国局があったはずですが、第一次世界大戦敗戦で外地を失ったので、フランス局に委ねることになったでしょうか。

2011年9月4日 (日) JAPEX'11
あと2ヶ月で国内最大イベントJAPEX。今年は日独交流150周年ということでドイツの企画展示が予定されている。その準備を進めなければ…。
競争部門への出品は、今年も昨年に続き、休みになりそう。競争部門への出品は、収集を発展させる上で有効なのだが…。

2011年8月29日 (月) 収集状況のチェック
落ち着いてきたので、1年半以上前、2009年11月に記した収集の現状を振返ってみた。収集の状況を、料金表と収集を◎○△×の4段階で評価したのだが、現時点も評価が殆ど変わってないことに気付く。ギリシャとリトアニア(新規追加)とウクライナの料金表が×→△になった程度で、他は、横ばいの評価。実際には、大ロットの入手などあるのだが、料金表を入手ないし、解析できてないのが評価が変わってない最大の原因。料金表を入手しないと整理が難しい。ルーマニアは料金表付きの文献を入手しているが、まだ解読していない。一方で2つだけ評価◎だったハンガリー・ドイツの2強が更に発展し、国際切手展8フレーム資格を得るまでになった。これは書いた時点では願望はあったけど、予想してなかった。今後は、2強以外の底上げもしなければ…。

2011年8月25日 (木) インフレの対象期間
展示でのインフレの対象期間、これ結構難しいのです。デノミ後、インフレ終息であれば、期間の終りは決めやすいというか自明でしょう。しかし、いつから、対象とするかとなると、難しくなります。実際、日本国際切手展2011で、ドイツインフレが3作品出ましたが、1906-1923,1922-1923,1923と三者三様でした。マルチインフレをやっている関係で、年で区切りやすいものを選んでいて、1922年1月1日に郵便料金改正があったこともあり、1922-1923にしています。
さて、前置きが長くなってしまったのですが、昨日、次の展示候補は、ポーランドとルーマニアと書いたのですが、両方とも、期間の終わりは明確なのですが、始まりがまだ決まっていないのです。収集そのものがもっとも進んでいるポーランドは、ドイツと同じ1922年からと考えていたのですが、ポーランドの歴史、郵便料金を知るにつれて、国家が再生した1918年11月11日からの方が面白そうだなと思い始めています。厳密な一番切手は19世紀に出ていますが、独立後の1番切手から対象となるので、切手展でのポイントが稼げそうだなという思惑も…。但し、そうなると、1921年以前がスカスカで、しかも独立当初の複雑な事情も知らないといけないので、一気に視界不良となり、有力候補どころかスタートラインに立ったばかりという所でしょう。他のインフレも同様の悩みがあります。例外は、ハンガリーインフレで、短期間の急激なインフレだったこともあり、1945年5月1日から1946年7月31日までの15ヶ月間の27料金期間に定着しています。

2011年8月24日 (水) 来年の国際切手展
国際切手展出品者の会の会報が届く。日本国際切手展2011関連記事は愉しく読んだ。今後の国際切手展の情報が毎度のように載っていたが、来年は、ジャカルタとドーハで開催の予定だが、ドーハでの開催が不透明とあり、少々慌てる。ジャカルタの出品申込締切がJAPEX'11終了後の11月20日。これはゆっくりとしていられない。どうするか、考えなければ…。ハンガリーインフレを継続して出品申込か。ドイツインフレは8フレームへの拡張となり、きつくなる。3つ目の作品は、JAPEX'11への出品が必須だが、かなりの強行スケジュールとなってしまう。有力候補は、ポーランドと、ルーマニアか。ポーランドは一部、競争部門に出品出来ないので、ルーマニアが最有力。しかし、ルーマニアは料金表の解読すらまだで、収集の到着度も測れない状態。

2011年8月21日 (日) ドイツインフレ保有リスト
ここ4日間、ドイツインフレの持っているカバーのリスト作成にかかっきりだった。従来は、郵便料金表に印をつけていたのだが、限界になっていた。書状とかは問題ないのだが、書留となると何の書留かが区別がつかない。整理したバインダを広げて直接確認して殆ど問題なかった。しかし、今回のリスト作成の本当の目的は、人に渡すためのウォントリストである。普通のウォントリストは、欲しいものを羅列するのだが、持ってない方が圧倒的に多いので、保有リストの方が良い。コレクションを持っている方に保有リストを渡して見てもらうと、かなりの確率で、リストにないカバーが出てくるだろう。
その保有リストは、2日あれば出来ると思ったが、取り掛かってみると、予想以上に、手こずった。カバーがばらばらになっていた。具体的には、この間行われた国際切手展の出品時、候補になりながら、作品から漏れたものだけでなく、JAPEX'06やドイツ切手部会のミニペックス作成時の候補になったままのものが、そのままに、更に幻となった作品のために、別枠のバインダに納めるなどなどで、10冊超のルーズリーフ式30穴バインダに分散。5年間分の作業がやりっ放しになっていた。今回の作業で、相当、整理出来た。
保有リスト作成に疲れた時に、プリンタをセットアップ。以前使っていた機種の後継機なので、使い勝手はほぼ同じ。

2011年8月20日 (土) プリンタ購入
新宿を通る用件があったので、帰り道に量販店に寄って、プリンタと補充インクを購入。明日、セットしよう。
盆休みの最中で後半に入ったが、やりたいと思ったことがなかなか出来ず、もっと効率良く出来ないかと思案中。

2011年8月19日 (金) プリンタ故障
前からプリンタがおかしかったのだが、完全に動かなくなった。だましだまし使っていたのだが、電源が入らなくなったので、完全にお手上げ。インクがまだ残っているのだが、買い替え時ということ。なお、以前は、A3プリンタも検討していたが、置くスペースがないこともあり、A4プリンタで行く。レターサイズで印刷可能なのが前提。A4にしたのは、一軍・レギュラーの考え方が変わったことも影響している。大きなカバーは展示で人目を引くけど、展示できるカバー数が減るマイナス面は無視できない。国際切手展に出品するとしても、ダブルサイズは色々と手間がかかるので、当面はダブルリーフでの出品は考えていない。インフレコレクションも、今は、まだ基礎段階と思っているので、A4で充分。

2011年8月16日 (火) 概念の変化
今年最大のイベント国際切手展が終わって、最早2週間。色々と得るものの多い出品でした。2作品出品と決まった後は、もう必死でした。インフレ史を作成したい自身としては、それくらいのスピードで良い程度でしたが、終わってみると、想定しなかった収穫があることに気付いたのでした。
コレクションの一軍・レギュラーの概念が変わったのです。従来は、面白いものを入手すれば、一軍行き、のようにあいまいだったのですが、ハンガリーインフレで、8フレーム出品を実現すると、もう競争部門で8フレームより上はないので、今後、マテリアルの追加は、既存の作品からのマテリアル外しを意味してしまうのです。郵便史の場合、2通/リーフが限度で、8フレームで、タイトルリーフを除いた127リーフの倍、254通が定員となります。実際には、1通/リーフとなるマテリアルもあるので、240通前後でしょうか。これが、郵便史と郵便史以外の部門との大きな違いでしょう。これは以前からある程度認識はしていたはずなのですが、直面すると、やはり違います。今後、マテリアルを追加入手する時は、今まで以上に既存のマテリアルを念頭に置かなければならなくなったのです。どんなに凄いマテリアルでも、既にもっと凄いのが既にあれば、入手不要ですし、逆に、凄いマテリアルでもより凄いのが入れば、レギュラーから外れてしまうのです。ハンガリーインフレの場合、昨年10月のポルトガル国際切手展から9ヶ月で5フレームから8フレームに急激に増やしたので、多少水ぶくれした部分があり、まずはそこの改善でしょう。
一方、ドイツインフレは、5フレームでの出品でしたが、マテリアル自体は、ハンガリーより豊富で選択に困った程でした。そこで、基本的な外国郵便は面白い宛先にする方針をタイトルリーフに入れたのでした。1行にもならない文でしたが、それだけで、多くのマテリアルが外れました。アメリカやスイスなどの宛先のもので、3倍以上の重量書留なども使い難くなった。想定外は、外国宛葉書も使えなくなったこと。インフレ後期の外国宛葉書はアメリカ宛であってもなかなか見つからず、必ず競ります。そういう葉書も外れたのですから…。これもまた一軍・レギュラーの概念に繋がります。ハンガリーインフレはレギュラーの上限に直面ですが、ドイツインフレは、マテリアルの選択方針及び質でしょうか。幸いに5フレームでは他のマテリアルでスペースは埋まったのですが、今度8フレームで出品する時は、そのあたりで苦しくなるかもしれません。

2011年8月14日 (日) ホームページ復旧しました
昨日、日記を整理し、過去ログを作成した時に、ディレクトリを間違えて、ホームページを過去ログの索引にしてしまった。1日経過して、ようやく気付いて、ホームページを元に戻しました。お騒がせしました。m(_-_)m
ずっと更新してないホームページですが、ホームページに入れたいネタは増える一方です。現在は切手展競争部門への出品とそれに伴うコレクションの充実と、聴覚障害の歴史の掘り起こしに集中していて、びっくりするようなアイテムも続々と見つけてます。しかし、その整理が出来ず、未だに、ホームページにアップできず、細々と日記を書き綴っているのみ。いずれは、どんとアップしたい。いつになるやら…。

2011年8月13日 (土) プリンタ再び変調
数日前からプリンタが再びおかしくなってきた。全く単色の黒が出てこない。クリーニングなど色々試してもダメ。もう替え時かな、と思いつつ、新プリンタ購入の最大のネックはインク。後継機でも今のインクでは使えず、新規に購入する必要がある。そしてインクがまだ余っている。それで黒のインクを取り替え、色々と試したら、少しずつ黒が印刷されるようになった。どうやら今回も無事なようだ。余っているインクを極力使ってから、新しいプリンタを購入しよう。

2011年8月8日 (月) 休息日
今日は、平日だが電力消費調整で休日。結局、一日中寝てしまった。お陰で、たまった疲れが少しは取れたようだ。国際切手展作品作成で息つく暇もなかったのが、ようやく少し息ついた。先送りしているものがたまりにたまっているが、まずは体力・知力・気力回復から。
でも、もう、JAPEX'11までもう3ヶ月もないんだね。作品申し込み受付も確認するともう始まっている…。JAPEX'11の競争部門に出品するかどうかはまだ白紙。

2011年8月6日 (土) ポーランドからのメール
国際切手展作品作成中にも、ネットのウォッチは欠かさず、ポーランドインフレのカバーをゲットし、7月下旬に送付するというメールを受けていた。ある日、国際切手展の参観から家に帰ると国内から手紙が届いていた。心当たりはなく、差出人欄を見ると、ポーランドからとあり、消印も横浜市内。慌てて、ポーランドからの国際切手展出品者リストを調べると名前が載っていた。会えないかとメールしたが、国際切手展が終了してから、ようやく返事のメール。日本に来ている間はメールを使っていなかったので、残念…。会えないかのメールの中に、ポーランドインフレで分からないことがあると書いたことに対して、画像を送ってくれば、調べると書いてあったので、画像を送った。どういう反応があるか、楽しみ。

2011年8月3日 (水) 日本国際切手展2011を終えて
10年に一度の祭典があっという間に終わった。2作品の出品は、きつかったけど、収集が飛躍的に進んだので、良かった。楽しかった。データを整備出来たのが大きい。今後、データをきちんとメンテナンスすれば、今後の出品で、基本データ作成に力を奪われることなく、作品作成そのものに注力することができる。すなわち、色々なことを試すことが可能になる。2作品でなく、1作品にして集中すれば良かったでは、と複数の方に言われたが、これで良いと思っている。20カ国・時代を同時並行で収集を進めていて、ハンガリー、ドイツに続く作品を早く出したい。1920年代のポーランド、オーストリアあたりが、有力だろうか。1940年代のルーマニア、ギリジャも育てたい。一方で、ハンガリー、ドイツ共に、今回の出品により、今後はより質の高いものが欲しくなってくるので、そのあたりのバランスを取らなければならないだろう。一方で、1960年以降の新しい時代のもあり、舵取りが大変になりそうだが、楽しみ…。

2011年8月2日 (火) 日本国際切手展2011 最終日(8/2)
ついに最終日。メインは審査員との対話。英語通訳を介しての会話は初めて。通訳の方も、日本語は話さずに書くことに驚いたと思う。色々と訊ね、色々なアドバイスを戴いた。アドバイスの中には、相互に矛盾するようなものもあるが、双方をうまく解決する方法を見出せば良い。ドイツインフレは、次回は8フレーム作品を観たいからということで、総得点を当初の採点より、更に1点加え、8フレーム出品資格を与えてくれたという話には驚愕した。審査員に好印象を与えたようだが、ドイツインフレは、もう一度作り直すつもりの所を、2作品目のハンガリーインフレがギリギリになってしまい、タイトルリーフの見直しだけしか出来なかった。1回目の作成で本当にギリギリで8フレームに届いたので、不思議な妙な気持ち。
なお、審査員の一人がハンガリー人で、私が聴こえないことを知っていて、ハンガリーインフレに関するポイントをあらかじめメモしてくれた。今後集めるべきもののリストも詳細に的確に入っており、流石。きつい宿題でもある。
午後3時閉場。いったん、会場外に出て、職場への土産を購入。午後6時前、作品受取りも無事終了。

2011年8月1日 (月) 日本国際切手展2011 五日目(8/1)
国際切手展も終盤へ。じっくり観たい作品を数作品に絞って参観。最初に観た作品は、1939年以降のポーランド軍を取り上げた作品。スタンプレスなので、軍事郵便主体とは察しが付く。こちらのインフレに時代も近いので、参考になると思い、最初に選んだのだが、問題は、英語ではない。おそらくドイツ語。ドイツインフレをやっている以上、ドイツ語が読めればいいのだが、読めない。しばらく、眺めていたが、諦めて、次の作品へ。最初観た時から、気になった作品で、予想評価もぶれたものだった。結果は、最高賞のLG。これは再度じっくり観なくては。アメリカと外国との郵便ルートで、1854-75年のものを取り上げた作品。要するに、全世界の国との郵便だけでなくルートも加味した作品で、アメリカ宛と相手国宛の双方向を扱ったもの。カナダから始まり、中南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア、オセアニアと世界を一周というスケールの大きな作品。1854-75という古い時代で、郵便物そのものが珍しく、全世界なので、アフリカ、中東、アジアなどは、珍しい宛先のオンパレードとなってしまう。更に、戦争による特別ルートもいくつも取り上げていて、相当見応えのある作品。LGであることにようやく納得。最後はハワイで、現在はアメリカの一部だが、1875年前は、王国で独自の切手を発行していた。その郵便物自体、確認10点以下。手法は、マルチインフレで大いに参考に出来そうです。今回の国際展で、もっとも参考になった作品です。
終盤の平日のため、じっくりと参観しているのは、出品者や審査員レベルが多く、知り合いと会うと色々な情報を交換し、これまた有意義なものでした。
午後、前日31日夜に開催のパルマレスで配布されたスコアのコピーを入手し、スコアを確認したら、自作品は、2つとも、85点と、大金銀賞の下限(汗)。ちなみに、昨年10月のポルトガル展のハンガリーインフレは86点だった。

2011年7月31日 (日) 日本国際切手展2011 四日目(7/31)
早くも後半。遅れて11時過ぎに会場に着いたら、既に賞が貼り出されていた。急いで、自作品の結果を確認したら、2つともLVだった。気付いたら、色々と厚かましく質問して、色々と教えてくれた外国切手収集家が、数名集まってくれた。うれしかった。有難いと思った。
ドイツインフレは期待通りで、次回から8フレームで出品となる。ハンガリーインフレは、バタバタと作成したため、予想通りの結果となった。但し、8フレームの作品が出来たので、方向性が間違っていなければ、少しずつ改善していけば、いいのかなと感じている。これは、明後日、最終日に審査員との対話の時間があるので、聞いてみよう。
次に、他作品の賞を確認するも、外れの方が多過ぎ。ギャップを考慮するより、他作品の優れた所を観るのが良いと思い、上位作品を確認。郵便史のLG7作品は、スタンプレスばかりで、Gも参考になるものが少ない。昨秋のポルトガルはインフレを取り上げた作品が多数あったのだが、インフレそのものを取り上げた作品は、ドイツインフレの2作品のみだから、仕方がない。インフレも含む作品を観て回る。その中で、郵便史でなく、伝統郵趣部門に出されていたLG作品「アルメニア1919-1923」は、マイナーな国だが、インフレが発生している。残されているカバーが極端に少なく、確認1点のみというような記述のオンパレードで、ため息。他に、1920年代初期のロシアでもインフレがあったが、ちょうど、航空郵便が始まった初期と重なるなど、勉強になった。そうやって観て回って、重点的にみたい作品を数点絞ったので、明日は、その作品を重点的に観て回る予定。英文の作品をじっくりなので、1作品につき、数時間かかる。

2011年7月30日 (土) 日本国際切手展2011 三日目(7/30)
会場入りして、郵便史のヨーロッパ部門を中心に、賞の推定を試みる。昨秋のポルトガルでも同様だったが、切手中心の作品があり、どう観れば良いのかさっぱり解らない。8フレームのもあり、少なくとも、大金銀賞を受賞した作品。推定中に、聴覚障害者切手クラブのメンバーと遭遇し、自作品と、テーマテイク部門の「視覚障害」に案内。作品案内は全て外国語で、日本語は、部門名と部門の簡単な解説のみなので、外国語が読めない人に取っては、知人の出品作品を探すのも困難。
そして、日本郵趣協会の全国郵趣大会会場へ移動。聴覚障害者切手クラブ代表世話人の郵趣活動賞受賞を祝う。そして、昼食を食べながら、取り留めない雑談。その後、一部のメンバーを再び、会場に案内し、自作品の解説や、日本からの出品作品の一部を簡単に解説。メンバーと別れたのは4時半。未参観だったステーショナリーなども観てまわり、再び、賞の推定を試みるも時間切れ。明日は、賞が判明するはずなので、それまでになるべく推定を試み、判明した賞とのギャップを考えてみたい。

2011年7月29日 (金) 日本国際切手展2011 二日目(7/29)
会場入りしたら、まずは昨日ハンガリーのコミッショナーから戴いた厳しいコメントの復習。展示技術を特に重点的に、他作品を観て回った。これは、すぐには分からず、何回もやってみないとなかなか出来ないでしょう。次は、初日、避けた伝統郵趣の日本部門をざっと観て回った。以前、集めていた菊切手だけ、じっくりと観たが、まさに眼福というべきものであった。収集のポイントの一つに、C.12×12.5未使用11種を何種類揃えたかがあるが、6作品中、4作品で未使用11種を揃えてた。もはや、C.12×12.5未使用完揃は当たり前になってしまった。他にも、名鑑級のマテリアルが続々、中でも、郵便使用目的の偽造切手を11枚も出した作品があったのは壮観。そこまで達するのは、気が遠くなりそうな運と時間と金が必要で、インフレに切り替えたのは正解であろう。日本部門の次に、ヨーロッパ部門を見直そうとしたら、知り合いのグループに遭遇。色々と筆談したり、名前だけ伺っていた方と初対面したり、自作品を観てもらい、色々なコメントをもらったりと刺激満杯でした。そして、出品分野の郵便史をじっくり観ようとしたが、いささか頭が回らなくなり、時間も閉場に近づいたので、とりあえず退散。明日・明後日は週末ということで、相当な人出がありそうです。また色々な企画があり、楽しみです。

2011年7月28日 (木) 日本国際切手展2011初日(7/28)
ついに、今日から開始です。会場に入ってまず自作品の確認。ちゃんと展示されていて一安心。次に、ドイツインフレが他に2作品出ているので、ざっと観る。その1つに、オークションで次点となり、落札できなかった見覚えのあるカバーを発見。これは残念。最近のeBayは競っている相手が見えないので、誰か落札したのかが分からなくなった。落札できずに印象に強く残ったカバーだが、必要以上に高くなって、出品者を喜ばせる結果となったではないだろうか。次は、昨秋のポルトガルではいきなり全部見ようとして消化不良を起こしてしまった反省から、郵便史のみをざっと見て回る。一応、あとでじっくり見たいと思う作品に印をつけたが、ポルドガルより、ヨーロッパ関係の作品が少なく、優先して調べたいと思う作品が少なかった。次は、伝統郵趣以外の全作品を観る。続けて、伝統郵趣のヨーロッパの日本からの出品作品。これは見応えがあった。
またハンガリーのコミッショナーに拙作のハンガリーインフレを見て戴けたのは幸運でした。厳しいコメントたくさんでした。質問があって、答えると、それ知っているよ、でも審査員はどうかな、という場面が多く、要するに知識の部分で改善の余地が大きい、審査員は万能ではないので、きちんと書くべしというアドバイスでした。そうしているうちに、早くも閉場時間に…。こうして、初日はあっという間に終了。これは困ります。

2011年7月27日 (水) 自己記録更新
昨日、無事に作品を提出したのですが、自己記録更新尽くめでした。まず、レギュラークラスに2作品は初めて。そして、新規に13フレーム作成も自己最高。過去最高は、昨秋のポルトガル展の8フレーム。国内展でも、JAPEX'06のドイツインフレの8フレーム。但しJAPEX'06のは1通/リーフの形式で、今回の2通/リーフの実質半分でしょう。
そして、リーフ作りも、24日に、ハンガリーインフレの98リーフ分、カバー貼+保護ラップ入れをやったのですが、当分破れないでしょう。そして、単なる保護ラップ入れだけなら、作品提出の前日25日に、ハンガリーインフレの残り30リーフ+ドイツインフレの全80リーフの計110リーフが最高です。
こういう記録は、自慢にもならず、本来、もっと早く計画的に少しずつ作成し、貼りこんでいくものでしょう。

2011年7月26日 (火) 作品提出
今日、無事、「ドイツインフレ1922-1923」と「ハンガリーインフレ1945-1946」の2作品を会場パシフィコ横浜に持ち込みました。
展示用フレームを見たのですが、驚いたのは、リーフを止める部分も含めて完全に透明なこと。他人のリーフ作りを研究出来そうです。それと、フレームの高さが低いことも少し驚きました。ヨーロッパに比較して背が低いアジアということで、低くしたのでしょう。目線がちょうどフレームの一番上になります。そして、垂直に立てているので、一番下の列が見ずらい。相当腰を屈めるかしゃがみ込まなければならないがそうすると通行の妨げになりそう。ともあれ、明後日の開場が楽しみです。

2011年7月23日 (土) 今、朝の7時
昨日、やっとリーフ作成に入り、一気に半分程、完了。残り半分は面倒な部分が残っていて少し手間取るかもしれない。今日中に、殆どのリーフの版下完了、印刷開始にもって行きたい。120リーフ以上完了出来れば…。
作品提出まで、あと3日。

2011年7月20日 (水) ひたすら
昨日、選んだカバーに具体的にページを割当てる。ここで、目立つカバーをフレーム中央に来るように微調整。また、2通/リーフ、時系列が原則だが、大きなサイズのカバーが入り、時系列に並べることが出来ないケースが出て、そういうカバーは交換。こういう時は、データベースが威力発揮で、すぐに完了。全243通。うち、105通が昨秋のポルトガルで入れなかった新規追加。これらのカバーの処理が最大の作業。まずはカバーサイズを測る。今日は、ここまで。テキスト記入が難所。1通15分かけたら27時間程、3日かかってしまう。243通全部のレイアウトなどの調整、貼り込み、諸々があり、とても15分かけてられない。更に作品がもうひとつあるので、ここら辺が大変な所。
作品提出まであと6日。

2011年7月19日 (火) とりあえず、カバー選出
ついに、作品提出まで1週間後。もう、ちんたらとしていられないので、データ追加を打ち切り、カバー選びへ。データが整備されているので、一気に128リーフ分のカバーを選出。多少の変更はあるでしょうが、多分、今日選んだカバーが殆どとなるでしょう。
外は、雨で涼しく凌ぎやすいのだが、相当の湿気なのは困った…。こういう日はあまり切手をいじりたくない。スキャン画像では、今ひとつで、実物を結構カバーを取り出した。後で、晴れて湿気のなるべく少ない時、開いて、湿気を抜かなくでは…。明日は今日以上に湿気を含みそうだが、カバーのサイズを測らないといけないので、困った…。
作品提出まで、160時間。

2011年7月18日 (月) 夏休み突入
世間は三連休の最終日でしょうが、こちらは、夏休みの初日。作品作りに専念。650通程のデータを半分近くに絞ります。その過程で、抜けなどに気付いて、応急的なデータ追加などで、ちょっと手間とってます。明日には、各料金期間のカバー選定に入れるでしょう。

2011年7月17日 (日) カバー選出開始
ここ3日間、殆ど何も作業が出来ませんでした。今日も、日曜ですが、出勤。今から、ハンガリーインフレのカバー選択を本格化させます。
作品提出まであと9日。およそ200時間。

2011年7月13日 (水) ハンガリーインフレのExcel修正中
追加購入の数十通をExcelに追加し、各料金期間のデータ数をチェックしたら、8フレームには薄い、すなわち点数が少ない料金期間がいくつかあり、未スキャンのカバーの中から使えそうなのをピックアップ。また数十通のカバーの追加スキャン。合わせれば約650通のデータが揃う。それでも27料金期間に対して、平均24通程度。このExcelの整備が完了すれば、カバーの選択がかなり楽になる。どの郵便料金を何点選んだか、どの郵便料金のカバーが少ないとか、といったバランスのチェックも、Excelの機能で簡単に出来る。これは大きい。昨秋、展示会1ヶ月前という時点でハードディスクが壊れ、データを失うというハプニングに遭いながら、整理していたデータを他人に送っていて、それを送り返してもらうことで、助かりました。1ヶ月足らずの間に、ホントによく仕上げたものです。
作品提出まであと13日。2週を切った。

2011年7月10日 (日) ドイツインフレ小休止
ドイツインフレにかかっきりだと、本当に、ハンガリーインフレが出来なくなってしまう。ドイツインフレがある程度出来たので、ようやくハンガリーインフレに着手。昨秋のポルトガル国際切手展後、入手したカバー数十通のスキャンから。
作品提出まであと16日。ほんとに、半月前になって作り始めるとは…。

2011年7月1日 (金) 7月突入
ついに7月になりました。2011年も後半です。遠い将来と思っていた日本国際切手展2011が近づいて来ました。作品の方は、相変わらず1リーフも仕上がっていません。必死でドイツインフレをパソコン上で編集中です。ハンガリーインフレは昨秋のポルトガルのまま。もうここまできたら、ひたすら仕上げに向けて進むのみ…。
作品提出まであと25日。;;