ドイツ(1922−23)

超インフレとか、史上最悪のインフレと言えば、1922〜23年の間にドイツを襲ったインフレを指すことが多いでしょう。
1923年8月から4ヶ月間でゼロが8個増えるのは尋常ではない。
まさに史上最悪のインフレと呼ばれる所以でしょう。

No. 料金改正日 料金期間 国内書状(20gまで) 画像
1922年1月1日 181日間 初日最終日
7月1日 92日間 初日最終日
10月1日 45日間 初日、最終日
11月15日 30日間 12 初日最終日
12月15日 31日間 25 初日最終日
1923年1月15日 45日間 50 初日最終日
3月1日 122日間 100 初日最終日
7月1日 31日間 300 初日最終日
8月1日 23日間 1,000 初日最終日
10 24日 8日間 20,000 初日最終日
11 9月1日 19日間 75,000 初日最終日
12 20日 11日間 250,000 初日最終日
13 10月1日 9日間 2,000,000 初日最終日
14 10日 10日間 5,000,000 初日最終日
15 20日 12日間 10,000,000 初日最終日
16 11月1日 4日間 100,000,000 初日最終日
17 5日 7日間 1,000,000,000 初日最終日
18 12日 8日間 10,000,000,000 初日最終日
19 20日 6日間 20,000,000,000 初日最終日
20 26日 5日間 80,000,000,000 初日最終日
21 12月1日 - 100,000,000,000 初日

表の料金単位は、マルク。Thousand = 1,000、Million = 1,000,000、Milliarden = 1,000,000,000
ドイツの通貨は、マルクとペニヒがあり、100ペニヒ=1マルクである。日本の円と銭と同じ。
上記の画像の一部にペニヒ表記を含む(12マルク期間の初日と50マルク期間の最終日)。
1923年11月26日〜30日の5日間は、郵便局では切手を額面の4倍で販売した。
1923年12月1日に、新通貨に切り替えられ、1兆旧マルクは1新マルク(レンテンマルク)に換算された。
その後、インフレは終息する。


上記の表は、料金の変遷を重視したものであり、ちょいと堅苦しいかな。
ちと芸がないので、ちょっとばかし、2つほど、おまけを・・・。
2点とも、上記表でのNo.11の75,000マルク料金期間のものです。

(おまけ1)封筒の裏にいっぱい貼ったのはいいが・・・、封を切ると。
(おまけ2)何枚貼ったのでしょうか。料金が合っているのがすごい。