j_deafの日記(兼:更新記録) 2010年7月〜12月


2010年12月30日 (木) 2010年もお世話になりました。
2010年は、何と言っても、ポルトガル国際切手展に尽きます。初めて英語の作品を作り上げたのは、いい経験となりました。JAPEX'10で企画展示ポーランドがあることを知っていたので、あわば、JAPEX'10にもポーランドインフレを出品しようと思い、早目に作成を開始したのですが、猛暑ということもあり進まず、更にパソコンのハードディスク故障でデータを救済出来ず、作り直しというアクシデントに見舞われ、いつもの同様ギリギリ完成となってしまいました。アドレナリンが出ないと出来ないということなのでしょうか…。

今日より例年の如く、3日ほど不在になります。よい年を迎えてください。

2010年12月29日 (水) 2010年五大ニュース
2010年もあと残りわずかです。以下、2010年の切手五大ニュースです。

2010年五大ニュース
(1)国際切手展に初出品し、LVを受賞
(2)ハンガリーコミッショナー他の知遇を得る
(3)ギリシャインフレの料金表入手
(4)リトアニアインフレの料金表入手
(5)第2回聴覚障害者切手クラブミニペックス開催(3/19〜21)
番外:リスボンのホテルで深夜、超満員のエレベーターに閉じ込められるも無事

今年はポルトガル国際切手展が突出し過ぎて、他が霞んだ感じです。(1)〜(3)いずれも、ポルトガル国際切手展がらみです。パソコントラブルに遭いながら、初めての英語版の作品を、新サイズのリーフで、よくぞ仕上げたものです。パソコントラブルの影響で、未だにゴタゴタが続いています。住所録の作り直しもその一例で、昨夜とりあえず作り直した所です。ですので、日記も途絶えがちです。しかし、色々な所に垂らしていた釣り糸が絶えず引いて、色々と興味深いマテリアルを入手出来ています。(4)は日記に書かなかったのですが、JAPEX'10に1990年代前半のリトアニアを取り上げた優れた作品が出て参観したのが契機となり、入手出来た物です。

2010年12月26日 (日) おやっ
ひょっとしたことで、行方不明のハンガリーインフレのカバーを見つける。捨てたかも、と思ったのだが、よかった…。JAPEX'08で使ったが、ポルトガル国際切手展で使わなかった60数通で、1.5軍というべきもの。半分位は、1軍相当のもので、5フレームから8フレームに拡張すると、即戦力になるもの。2フレーム位あるので、助かった…。8月末から9月の間は本当に混乱してたなぁ…。

2010年12月1日 (水) 師走
早いもので、もう12月。あっという間です。ポルトガルもとうの昔で、来年の横浜の作品をどうしょうかと意識し始めている所です。

2010113020101201_germany_19231129
画像は、獲得できたカバー。1923年11月29日ベルリン市内宛書状です。メータースタンプの数字は、40,000ですが、4万ではなく、40,000百万マルクすなわち、400億マルクです。桁が多過ぎて、ゼロが6個省略されています。実は、この時期のメータスタンプが欲しいと思っていたので、ラッキーです。というのは、1923年11月26日から30日は、例外的に郵便局では切手を額面の4倍で販売していたことによるからでsy。12月1日から新通貨のレンテンマルク切手を発行するため、その準備優先の措置で、切手は、100億マルク切手を貼れば良いのです。その特殊な料金を説明するために、メータースタンプは適しているのです。昨日のチェコスロバキア宛を逃したのは残念ですが、これが入手できたので、ヨシ、です。

2010年11月30日 (火) ドイツ回帰
しばらくドイツインフレを本腰入れてウォッチしてなかったのだが、国際展出品申込みをしてから、目を光らせるようになった。ほんとは、順序が逆で、散乱している既入手アイテムの整理が先のはずだが、料金表にどれが未入手とメモしているので、未入手がはっきりしてしまい、ついつい手が出てしまう。

20101130_Germany_19221214
画像は、見た瞬間に欲しいと思ったブツ。欲しい人は少ないだろうと思ったが、残念ながら、ライバル出現で、久しぶりにラスト10秒入札を試みたもの逃した。通常の感覚の倍以上入れたんだが…。1922年12月14日ドイツ・Oppachからプラハ宛の2倍重量書留。ドイツインフレ期、チェコスロバキアとハンガリーだけの特殊な料金(国内より高いが一般外国より安い)の使用例。ルックスが良く、しかも、該当料金期間の最終日とあって欲しかったなぁ。

2010年11月28日 (日) おかしいな
行方不明のハンガリーインフレのカバー、リーフから外した記憶がない。リーフは、不要になってからも、通常は、しばらくとって置くのに、何故か処分済。っていうのは、…;;

2010年11月27日 (土) 日本国際切手展2011出品申込み
あれこれ、押し寄せてきて、バタバタしています。今日、切手博物館へ行って、日本国際切手展2011の出品申込みをしてきました。11月末締切なのですが、切手博物館の場合、明日日曜・月曜は事務局が閉まっているので、事実上、今日が最終日のようなものです。実は、ドイツインフレで出品申込みすることは決めていたのですが、ハンガリーインフレも申し込むかどうか、かなり迷ってました。今朝、起きて、リスボン行きとならなかったカバーを眺めて、急遽、申し込むことにしました。ドイツインフレで、必ず受理されるとは限らないので、その保険をかけた意味合いもありますが、2つとも受理されたとなると、作るのが大変になりそうです。その時は、その時に考えることにします。

20101127_Germany19230911
バタバタしていると書きながら、垂らした釣り竿が引いているので、釣上げてみたら、釣れちゃったものがあります。画像が、それで、1923年9月11日、ドイツのハンブルクから東アフリカ・ポルトガル領(現モザンビーク)Tete宛の11倍重量書留です。裏面にポルトガル特有の六角印の着印が押されています。11倍重量といい、面白い宛先ということで、国際展にも使えそうです。

2010年11月7日 (日) サーバのデータ
サーバに置いたファィルを自パソコンに取り込もうと思うのだが、やり方がわからん。自パソコンからのアップロードは簡単だが、逆が簡単ではない…。1つ1つは時間の無駄。どうしようと思いつつ、他の件で走り回っている。

20101107_Rumania_19470814
画像は届いたばかりのカバーで、1947年8月14日ルーマニア・ブカレストから、ブルかリア・ソフィア宛の書留。1万Lei分のメータースタンプ付。1947年8月15日にデノミを実施しており、インフレ最終日使用です。

2010年11月6日 (土) 間違えたか
先日、チェコのオークションサイトから落札品が届いた。ポルトガルへ行った結果、存在を知ったもの。

20101106_Czech_19190114
画像の消印は、1919年1月14日で局は、チェコスロバキア・Graslitz(?)のよう。実は、オーストリアインフレの一環として入札したのだが、何故か思ったより安い値段で落札。安いので、何か訳がありそうです。
チェコスロバキア独立時のハガキ料金は10h(国内・外国共)で、貼られているのは、チェコスロバキア最初の正刷切手プラハ城だけで13h貼なので過貼。どうやら、展示できないマテリアルのようです。修業修業…。同じオークションで、プラハ城とハンガリー切手の混貼があり、結構な値段でした。

2010年11月3日 (水) ギリシャからの郵便
今日、ギリシャから文献が届いた。ポルトガル国際切手展で、展示されていたギリシャインフレの作品に記述されていた3つの参考文献の一つが連載された会報。頼んだのは、記事のみを抜き出した参考文献3つのうちの2つの小冊子の方だったが、1つの記事を2回に分けて連載した会報だった。他の色々な記事も載っているので、ギリシャ語だが、なんとなく面白い。肝心のインフレの記事だけ、ギリシャ語と英語の併記。3つの参考文献のうち、1つだけなのだが、一番欲しがったギリシャの基本郵便料金表が入っていたので、良しとしとこう。残りの2つは、必要になれば、頼めばいいし…。

2010年10月30日 (土) ドイツインフレ・ワンフレーム
ドイツインフレの国際展の作品を調べ始めたら、いきなり、ドイツインフレ(ワンフレーム)を見つける。見た瞬間、唖然…。ドイツインフレの最高額面500億マルク貼のカバーだけを並べた怪物。普通目打ちの500億マルク貼2枚貼でも大変なのに、更に難しいルレット目打を15枚も貼ったカバーまで入っている。こりゃ、とても太刀打ちできない、参ったなと出品者の名前を見ると、ドイツで有名なオークションハウス。ちと安心。

2010年10月22日 (金) ぼちぼち
色々と課題山積みですが、まずは、ポルトガル国際展関連の処理から。記憶が新しい内なら、報告も楽に書けるでしょう。さっさと今度の週末に書き終えたいものです。

20101022_Portugal2010
画像は、国際展会場内の半影です。

2010年10月21日 (木) 通常運転へ
しばらく、低空飛行でしたが、徐々に通常運転に戻りつつあります。
と、いっても、課題・積み残しが、累々…。特に、独自で溜めた昔の聾に関する資料を、ハードディスク故障で失ったのが痛い。手元にあるものは再スキャンすればいいけど、人から借りて返したものは、簡単ではない。手元にあるものから順に再開するしかありません。
失ったものを回復するのは、大変な時間と労苦を伴うこともあり、芽生えた芽を優先して大切にすることになるでしょう。リスボンで得た色々な芽は、大きく実る可能性が高いと思うので。ということで、郵便史としてのインフレ収集は進みますが、オープンスタイルの昔の聾の研究が少し遅れることになりそうです。通常運転では厳しいので、高速運転にギアチェンジが必要でしょうね。

2010年10月19日 (火) 低空飛行中
アドレナリン出っ放しだったので、低空飛行が続いてます。先の週末もボーッ。やらなければと思っていることの百分の一も進みません。しばらく、こんな調子なのでしょうか。
振り返ってみて、初めての国際展、しかも英語、あたらしいリーフサイズという初尽しに、データ全滅という事態に見舞われながら…、と呆れてます。

2010年10月12日 (火) 帰国
無事、帰国しました。
初めての国際展出品で、色々な収穫がありました。観てくださった皆さんありがとうございました。

2010年10月11日 (月) 国際展最終日(10/10)
午前中、じっくりと観てなかった4つの20世紀のカバーだけで金賞を得た作品をみて回りました。
「第一次世界大戦のポルトガル」は、タイトルからすばり、第一次世界大戦の時の様子を示したもので、珍しい宛先に類するポルトガル領のアンゴラ、モザンビークへの郵便物や軍事郵便がたくさんあり、モザンビークの軍事郵便は、このタイプは確認2点の1つとかが並んで、希少性の面で訴えるものがあった。20世紀のカバーだけの金賞6作品で最高の92点なのも納得。
「スロベニア・クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ 1918-1921」は、歴史的にも複雑な地域の郵便料金を出品者が色々と調べて解明した模様で、文献リスト11件中、7件が出品者の手に拠るものであった。全体的に色々とよく調べていて、研究性が高く買われたと思われた。
「ポーランド独立初期 1918-1920」は、第一次世界大戦後の独立後、6つの地域に分けて、それぞれの地域のオーストリア、ドイツなどの影響から抜け出す状況が示されていた。複雑なヨーロッパの事情を示す作品であり、その複雑な背景理解なしでは、理解が困難な作品。例外的に1通ずつ展示されたオデッサ、コンスタンプール局のポーランド切手貼書状は、どうやって生まれたのかが理解出来なかった。展示の1920年以降1924年までポーランドでインフレが発生しており、インフレ以前の状況を知る上で参考になった。
「スウェーデン郵便料金 1920-1970」は、全くノーマークだった。パルマパレスでもらったの受賞結果のリストをみて初めて気付いたもの。1970年という新しい時代まで、取り上げて金賞とは驚いた。最初見た時、何か凄いのかがピンと来なかった。50年も長い期間を取り上げては間延びしてしまう感じがあるし、格調高い凹版で印刷で有名なスウェーデンとはいえ、新しさがあり、何でこれが金賞と思う程であった。しかし、良く見ると、正攻法での、全ての郵便料金を展示して、更に、書留+書状といった複数料金を単貼りのオンパレードという捻った作品だった。価格表記・代金引換・速達などを単貼りで揃え、しかも確認何点という情報も盛り込んで、見応えのある作品と判明。相当の遊び心がないと作れない作品。やっと金賞の理由が納得できた。50年の長さは、郵便料金改正の回数が少なかったこともあり、区切りの良い年で区切ったようだ。
これで、一応、郵便史は、かなり参観したと思うのですが、ちらっとしか見てない作品の方が圧倒的に多く、郵便史以外は、殆ど観ていません。
昼食休憩後、再び会場に入って、しばらく浮遊してたのですが、一番感銘を受けた第二次世界大戦被占領ギリシャを改めてじっくり参観。単なるインフレの作品ではなく、占領でイタリアやドイツ、ブルガリアの郵便が使われ、多重性のある作品のため、観る度に新しい発見があります。じっくり観ている最中に、照明が暗くなり閉場。あっという間の10日間でした。

なお、第二次世界大戦被占領ギリシャについて、朝食で運良くギリシャの方に会い、EXPONETで見れるよと教えてもらったので、見るとありました。EXPONETを調べたことはあるけど、タイトルにインフレがなかったので気付かなかったようです。
OCCUPIED GREECE DURING WORLD WAR II CHAZAPIS Costas, ATHENS, GREECE
5フレーム作品ですが、基本的な骨格は同一ですし、展示で見たのと同じマテリアルが相当あります。8フレーム出品資格を得た作品なのでしょうか。8フレームへの展開の参考にもなりそうです。

2010年10月10日 (日) 国際展9日目(10/09)
パルマレスの翌日は、審査員との対話です。作品に関して、色々と審査員に訊ける貴重な機会です。今後の収集や作品を作る上で大きく役に立つのですが、不発に終わってしまいました。タイトルリーフに書いた参考文献について逆に訊かれ、文献の著者を知っていることがバレてしまい、詳しくは、著者に訊いてくれと逃げられてしまいました。
ハンガリーインフレに関しては、確かに著者が第一人物なのですが、他の人の見解も聞きたかったのです。郵便史は、もっともホットな分野で、30名を超える出品者が集まって、1時間半待たされた結果が、これで、ちょっと残念。審査員が筆談に当惑していた面も否めません。
その後、夕方まで、浮遊してました。前夜の痛烈な経験の影響もあったのでしょう。昼食は、日本人3名で摂り、いつの間にかに6名に膨れ、長い昼食になってしまいました。初対面の某出品者の奥さんと話したら、夫妻は私の生家近くにずっと住んでおられ、故郷の話で盛り上がりました。また、朝一番で行われた審査員との対話時を含め、14名の仲間の何名かと会ったのですが、お互いににやりとし、自然に握手。
夕方になると、少し元気が戻り、作品を見て回ったら、急に頭の中が忙しくなってきました。郵便史は、116作品中、57作品が大金・金と極めてレベルが高いのですが、切手発行前のスタンプレスカバーや初期の切手カバーが大半で、20世紀のカバーのみを対象とした作品の金賞は6作品だけなのです。3日目と6日目に書いたギリシャと、7日目に書いたオーストリアはその一つです。他の4作品は、まだじっくりと見て消化してなかったので、慌てて一周して見て回りました。今日、改めてじっくり見直します。特にポーランド1918-1920は見逃せません。一応は見たのですが、ポーランドの複雑な歴史的背景もあり、まだ消化出来ていません。
会場の外に出たら、また雨。夕方は晴れていたのに…。

2010年10月10日 (日) 国際展8日目(10/08)
8日目のは夜、パルマレスで、受賞式などもあり、切手展のクライマックスです。購入したチケットに、20:30〜24:00とあり、随分と遅い時間です。会場は、エストリルというところで、先ほど調べるとリスボンから離れたカジノで有名な場所でした。バスに分乗して移動でした。バス中で回覧された席次表に自分の名前が見つからなかったのですが、会場に到着後、同じバスに乗っていた日本人が掛け合ってくれ、日本のコミッショナーと同じテーブルと判明。何らかの手違いがあったようです。一人なので、夫妻同行が当たり前のディナーでは、間違いの元になるんですねぇ。テーブルはアジアに割り当てられたようで、タイ、シンガポール、中国系のイギリス、南アフリカの方と一緒でした。ディナーの後、特別賞の授賞式があり、続いてアトラクションでした。2時間ずっと、ダンサーが踊りまくって、ドライアイスは勿論、舞台下や上から色々なものが出たり、客席の天井からダンサーが降りたり等と随分派手な演出でした。後で、国際展慣れしている方に聞いたら、あれだけ派手なのは珍しいとのこと。アトラクションが終了したのは、夜の12時半。この後、バスでホテルへ戻るのですが、外へ出たたら、かなり強い雨。殆どの人は傘を持っていなかった。出るのが遅かったので、バスはいずれも満席。それでも中に押し入る人が多く、てんやわんやに。切手展のとは関係ない空のバスがやってきたのですが、ドアが開かずドアを叩いたり、ドアを蹴っ飛ばす一幕も。ともあれ、バスに乗り、無事にホテルに着いた時はやれやれ。
ホテルのエレベーター前もかなりの人だかり。ようやく、エレベーターに乗り、上がり始めたかと思ったら、いったん、ガタンとして、停まり、すぐに動き出したかと思ったら、再び停止し、動かなくなった。腕時計を見ると、夜の1時55分。エレベーターの中を見回すと14名が乗り込んで身動き出来ない状態。地元のポルトガルコミッショナーも。出入り口のボタンのある側にいたので、ボタンの所の表記を見ると、1000Kg 13名とあり、どうやら重量オーバーのよう。私より体格の立派な方も2・3名乗り込んでいました。私の隣の男性がボタンの通話にしきりと話しかけてました。出入り口はガラスですが、満員のため、5分すると曇り始め、10分もすると滴が落ち始めました。いや、どえらいことになりました。ネクタイを緩め、上着を脱いだのですが暑い。時間が経過。ボタンの所に改めて目をやると、1000Kg表記の下に、Schindlerの文字が目に入る。日本でも時折、ニュースになっている会社シンドラーと読めるんですねぇ。更に時間が経過し、気付いたら涼しくなったので後ろを向いたらガラスドアが開いてました。ちょうど1時間経過で、これで一息付き、しばらくしたら、エレベーターが動き出し、無事脱出。閉じ込められてから約65分。比較的短いと思うのですが、満員だったので少々参りました。ホテルから無料でミネラルウォーターをもらい、午前3時過ぎに部屋戻ったのでした。
いやはや、強烈な一日でした。

2010年10月9日 (土) 昨夜は…
大変でした。ホンマに強烈な体験でした。今、開場前で、審査員との対話が朝一番であるので、対話後、多分、日本時間で今日9日のうちにアップするでしょう。

2010年10月8日 (金) 国際展7日目(10/07)
郵便史で、審査結果と予想が合わず、消化不良になった所の規則を調べました。ちょうど来年横浜で国際切手展が開かれることになり、ホームページがあるのでそこから辿ってみました。規則をみて、郵便史の中に、マルコフィリー(郵便印)というのがあることに気付き、氷解。日本では、確か、少なくとも秋の切手展では、別々に展示されるのですが、ここでは区別せずに展示し、カタログでも区別してなかったので、理解に苦しんだのでした。規則で大半(予想に反してLV以上になった10作品中8作品)の謎は解けたのでした。それでも郵便印を押したものでもない、印刷ミスの類がLVになっている作品があり、これだけはまだ理解出来ません。疑問が解けたので、郵便史以外の作品を観る余裕が出て、葉書・航空・テーマティク・ユース・オープン・ワンフレームを観て回りました。
日本で熱いオープンクラスとワンフレームは概して低調で、銀銅賞がかなりありました。ワンフレームで、アメリカ最初の航空切手の作品があり、宙返りで著名な切手を含んでいたのですが、金銀賞でした。著名な切手を持っているだけでは評価されない典型例でしょうか。
ユースクラスは、あまり期待しないで観たのですが、本当に10代?と思う程、立派な作品が3つほどありました。サマーペックスのと大違いです。
テーマティクは、LG3作品、10以上のGとレベルが高かったのですが、畑違いのため、良くは分りませんでした。それでも、プルーフや古い切手を使ったカバーや原図など、難しいものをたくさん、これでもかと揃えていました。LGの1作品、5フレームながらGの1作品で、横1列で4リーフの所を3リーフとなるようにリーフの幅を拡げていました。
葉書、航空もレベルが高い印象でした。特に航空は21作品中17作品がLV以上という高レベルでした。これだけ高レベルだと、作品自体高レベルが揃った面もあるが、審査面でやや甘さがあったのかもしれませんが、専門外なので分りません。
なお、郵便史も全部は見てなく、残っていた中の一つ、オーストリアを観ました。不足料切手1894-1915(5フレーム:LV)は、落ち着いた感じで、面白そうでしたが、ドイツ語のため、パス。一つだけじっくり見たのは、1908年シリーズ(8フレーム:G)で、郵便の種類に従って、正攻法で展開するというもので、業務書類・商品見本・配達記録・気送管・航空・代金引換などが揃って、無いといえば、点字郵便位?と思うようなものでした。そして、最高額面(多分)10クローネを貼ったカバーが、価額表記の所で7リーフ連続、小包葉書のところで、7リーフ展開していたのは壮観です。それも、2段目と3段目だけに配していて、視覚的迫力ありました。他の郵便料金は1リーフだけで済ませていて、価額表記と小包葉書ばかりというのは疑問符が付きますが、価額表記は比較手に入手が難しいのと、大型の最高額面をずらりと見せる視覚効果を狙ったものであれば、こういうやり方もあるのかと思いました。

色々な方からメールを戴き、どうもありがとうございます。返事が出来ず、申し訳ありません。

2010年10月7日 (木) 国際展6日目(10/06)
昨日は、審査結果が出ているので、郵便史の5フレーム作品の結果と予想(というか第一印象)を比較。LV行きそうと思った28作品中LV以上が20作品、LVに行きそうもない・分からない22作品中LV以上が10作品でした。LVに行きそうもない・分からないの中から半分近い10作品がLV以上になり、しかもGが2作品でショックです。10作品中8作品(Gの2作品を含む)は、オンカバーでない切手が入った作品です。郵便史の場合、原則郵便で運ばれたカバーのみなので、分かりません。改めて見直したのですが、ある程度納得できそうな作品がある一方で、印刷の失敗とかをズラズラと並べカバーが殆どない作品やカバー数が50通未満の作品もあり、理解出来ません。FIPの郵便史の定義を確認しなければ…。他にも予想が外れた作品を見たのですが、大半で外れた理由がつかめません。消化不良状態に…。
じっくりと見ることができたのは、第二次世界大戦ドイツ占領期ギリシャの1作品だけでした。一応、タイトルリーフの料金表を書き写したのですが、じっくりとは見てなかったのでした。気付いたら4時間。もちろん、こちらの語学力の問題が大きいです。それでもじっくりとみることで、色々と判ってきました。郵便料金の他に税みたいなものがあり、それも支払う必要があり、そのための専用切手はあるが、切手で替えたものや、貼らずに済ませたものなど、いろいろあり驚きました。じっくりみないで、帰国して、メモした料金表だけで、分類しようとしたら、すぐに行き詰まったでしょう。殆どが料金と合わないはずなのですから。また、航空料金は、インフレに合わせなかったためか、封書料金と比べてかなり安いなどがかなり面白いものです。

2010年10月6日 (水) 国際展5日目(10/05)
昨日10月5日は、ポルトガルの共和制樹立記念日で休日でした。切手展始まって以来、一番の人出で、ブースは賑わり、まっすぐは歩けませんでした。
展示も人が増えてきましたが、少ないので、じっくりと参観できます。5日目は、まず人との待ち合わせでした。ネットオークションでインフレカバーを買った相手でお互いに出品していることを知り、会おうということになっていました。相手の作品、エチオピア1895-1936の所に行ったら、それらしき人物がいたので、名前を訊いたらやはり本人。簡単な会話。
続いて、アジアに絞って参観。中国が4作品、韓国が1作品あり、全部見るつもりでしたが、途中で審査結果が出ていることを知り、中断。結果は、速報に書いた通りですが、大金銀賞でした。色んな方にお世話になったお陰です。どうもありがとうございます。次回からは8フレームでの出品が可能です。落ち着いた後、参観を再開し、韓国1945-1953を参観。日本敗戦後、日本切手貼7通、数点の日本はがき、昭和切手へのハングル文字加刷の料金受領原符、北(朝鮮)への書状、独立後初期の見たこともないような切手など入手するのに、どれだけ大変だろうなと思うマテリアルが盛り沢山でした。しかし、葉書以外は殆ど1通/リーフでリーフの余白が目たち、2リーフを1リーフにした方が良いとか、珍しいというような表記が隋所にあったり、カバーでなく切手を貼ったリーフが6リーフあるなど、マイナスと思われる要素があり、何で使用済切手を使うのかな、使わずに済ませられないか、大金銀賞は微妙だなと見入ってたら、後ろに一般参観者ではない人が3人立っていたので慌てて、譲ったら、作品名・出品者名のプレートにシールを貼り付けた。見ると大金銀賞。おお、韓国は難しいのを審査員は評価しているのだなと思って、はっとし、っていうのは他の作品も結果が貼られているはずと、気になっていた作品の結果をざっと見て回った。
時代の新しい「アルゼンチンのエヴァン(女性)シリーズ1952-1955」やドイツの現行切手でもあるドイツの偉大な女性シリーズを取り上げた作品は共に、大金銀賞。ちょっと驚きです。一方でドイツインフレ期の船内郵便の作品は、金銀賞で大金銀賞に届きませんでした。いい物だけでは評価されない典型例でしょうか。第二次世界大戦被占領ギリシャの作品、エチオピア1895-1936、ポーランド1918-1920は金賞…。
一通り見回って、再び、韓国1945-1953に戻り再度見ようと思ったが、審査結果が分かっているので興ざめしてしまい、会場内を浮遊しているうちに、閉場タイムに。

2010年10月5日 (火) 結果速報
日本の出品者と結果を記します。

Classic Portugal Yamazaki,Fumio 90 G
UPU and New Koban 1883-1892 Yamada,Renichi 85 LV
Private Printing Period in Victoria Nagai,Masayasu 90 G
Hungarian Inflation 1945-1946 Ito,Fumihisa 86 LV
Courier Mail and Opening of the Japan Post Yamazaki,Yoshiyuki 90 G
Early History of Japanese Interational Airmails Komiyama,Satoshi 82 V
Lv Beethoven. His life in a Historical Context and His Legacy Onuma,Yukio 88 LV


※速報に付き、誤記などあれば、容赦願います。

2010年10月5日 (火) 国際展4日目(10/04)
昨日は、重いカタログをホテルに置いてきたので身軽でした。でもまだ少しカバンが重いなと思ったら折り畳み傘をいれたままでした。また、スーパーで少し買い物をして、やはりカゴが必要ということで、カゴを取りに行こうとして守衛に止められました。カゴがレジの外側にあることに気づかず…。手にしてたものを守衛さん(女性)に預けて、カゴを取りました。カゴはチェーンで繋がっていてコインかコイン状を入れてチェーンを外すタイプです。肉体的な疲労はピークを超えたようですが、精神的な疲労があったようです。こういう時は要注意です。その後は、気をつけて無事一日終了。

参観は3日目同様にじっくり拝見。数作品しかみれませんでした。その中のひとつ、アルゼンチンのエヴァン(女性)シリーズ1952-1955は年代が比較的新しいのに8フレームだったので特にじっくり。一見して、構成を分かりやすくするための章の番号付けがなく、タイトルリーフと各リーフの見出しに少し異なる部分があり、何でこれが8フレームなのかと思うほどでした。でも、じっくりみると、最高額面50ペソ切手を貼ったカバーが4通あり、1つは2番目(?)の高額20ペソと一緒に貼ったものでユニーク(唯一の確認例)の記述があったり、50ペソ5枚貼は確認最大枚数(更に、普通の郵便では唯一の複数貼の模様)、公用切手との混貼というのがあり、更に厚さ5ミリはある板を使った何らかのサービスがあり、確認2点のひとつを2点展示…と、面白いアイテムがあって、ある程度納得が行きました。でも、切手自体は普通の額面は比較的よく見かけ、かつ、タイトルリーフや国内書状
を並べたため、貧弱に感じられる第一フレームが、ラテンアメリカの切手展では、高評価されたであろうだが、ここでどのように評価されるかが気になる作品です。

4日目の最大の収穫は、ヒンジでしょう。日本では売られてないLINDENERというヒンジが売られていて試しに買ったのですが、糊が弱く日本向きです。試しに昨夜紙に貼付したのを今朝剥がしてみたら、貼った紙は普通のコピー用紙なのですが、ヒンジに張り付くことなくはがれました。伝説の薄緑色のデニソンには劣るが、それに近い感覚。日本に持ち帰って検証しないと分かりませんが、少なくとも日本で販売されているものよりは、日本に向いている感じです。

夕食は、思わず、日本のコミッショナー夫妻より、寿司を奢ってもらいました。入り口が分からない程のガラス張りの店で、行き交う人々が手に届くようでした。通行人は国際切手展関係者も多く、日本のコミッショナーと何度も挨拶し合っていました。米もタイ米とかではなく、スシに合った米で美味。

2010年10月4日 (月) 国際展3日目(10/03)
国際切手展4日目の会場へ行く前に書いています。昨日、重いカタログを持ち歩いたので、二の腕が筋肉痛で、腰より下もこわばってます。2・3日で慣れてくるでしょうか。

さて、昨日の3日目は、会場についたら、まず実行委員会のラウンジで公式カバーを聞いたらあったので購入。続いて、午前中、2日目では回りきれなかった出品部門郵便史の5フレーム作品をざっと見て回った。郵便史全122作品中5フレーム作品が51で、自分を除いた50作品を良さそうかどうかをカタログに印をつけてみたら、印がついたのは、ちょうど半分の25作品でした。印をつけた25作品が大金銀賞以上を獲得する可能性が高いと思うのですが、どうなのでしょう。なお、昨日の日記に書いたドイツの偉大な女性シリーズを取り上げた作品を、人に聞いたら、FEAP(ヨーロッパ)の切手展で大金銀賞を取ったのでしょうか、ここでの評価はどうでしょうね、とのこと。どのような評価受けるか気になる作品です。
午後からは、じっくり見たいと思った作品参観です。じっくり見たい作品は16あり、更に余裕あれば見たいのが11作品なのですが、5作品しか見れませんでした。しかも、5つともあとで再度じっくりみたい作品です。
まず最初に見たのは、ドイツインフレ期の船内郵便の作品。これは作品というより、マテリアルに興味があったもの。じっくり見ると、何となく、傾向が見えます。宛先は、ハンブルクやフランクフルトなどドイツ国内宛が殆どで、あとは、オーストリアなどで、航海先の国宛は圧倒的に少ない。考えてみれば、わざわざ自身が向かう所に手紙はまず出さないで、置いていった家族とか知人への手紙が多くなるのは道理なのでしょう。北アメリカより南アメリカが圧倒的に多いことは、手持ちのカバーも南アメリカが多いことで納得でした。もっとも興味があった、本土でインフレが進行しても出港時の料金がずっと適用されるために生まれる本土より非常に安い郵便料金のマテリアルも、3つの料金改正後、使われたのがありました。1つの料金改正で10倍なので千分の一の安さです。但し、こういうのはやはり少なく、殆どがせいぜい、次の料金改正での使用でした。
次に見たのが、第二次世界大戦被占領ギリシャの作品。1941-1945年の間に100万倍程のインフレがあり、マテリアルもそれなりに集めたのですが、料金改正日や料金が分からず、困っていたのですが、タイトルリーフに料金表と参考文献があり、当然メモしました。これだけでも、リスボンまで来た甲斐があるというものです。作品はインフレを直接取り上げたものではなく、占領を取り上げたものですが、インフレをも示しており、かなり面白い仕上がりです。じっくり見たいのですが、我慢して後回し。
次にみたのは、ラトニアの作品。ロシアでもインフレがあるのですが、広大な国土で、ラトニアとかでも使用されているので、そのあたりが全然分からないので、ともかく、実物をあたってみるという感じ。ドイツとロシアに翻弄されながらも、独自の消印を作ったりして、自立しようとしている小国の踏ん張りが感じられるような作品でした。
エチオピア1895-1936は、インフレではないので収集対象外なのですが、出品者とネットオークションで取引したことがあり、ともかく見たのですが、テキストの多さと、確認数10点未満を示す薄い水色の丸いシールの多さ(48点)に圧倒された。誰もやらない独自の分野で研究するとこういうことが出来るという典型的な作品でしょう。出品者に作品をみたとメールしたら返事があり、みんな初期に関心を持っているが、一番難しいのは、1920年代で分からないことが多いとのこと。
ポーランド1918-1920は、ポーランドの成り立ち関連を理解するのに役に立ちそうな作品。しかし、そこで、閉場時間切れ。
語学力の問題もあり、見た作品は、繰り返し見る必要があり、また見る度に得られるものがあるでしょう。とても全部は見切れないので、優先順位をつけて見ざるを得ません。

2010年10月3日 (日) 国際展2日目(10/02)
リスボン5日目です。国際切手展3日目の開場を控えて、書いています。
開場が10時からなので、朝食後、ブログにアップするスタイルになりつつあります。

2日目から会場は10時〜19時に入れます。本格的参観の始まりです。少し遅れて10時半頃会場に入り、まず売り場に向かったのですが驚いたことに公式カバーが買えなかった。全部売り切れなのか、残りがまだ届いてないのかは不明なのですが、その場では買えませんでした。
参観は、競争部門の展示を最初から順にみました。最初のチャンピオンクラス(過去に金賞かもっと上の最上位の大金賞を3回以上獲得)もうスキがなく、逆に分からなくなってしまいます。12世紀の手紙なんで理解できません。ただ凄いと思うしかありません。
続いて、伝統郵趣(昔から行われている収集方法で展開されている部門)、自身も出している郵便史(実際に配達された郵便物を使って郵便料金の変遷などを示す部門)を見たのですが、途中で消化不良になり、ホテルに戻り小休止。いっぺんに全部みようとしたのがいけなかったのですね。しかも面白そうだなと思うとつい見てしまうので、尚更です。
カタログで、出品作品数をカウントしたら、出品している郵便史のヨーロッパだけでも81作品!!これだけでもとてもじっくりみることは出来ません。じっくりとみるには1作品に30分とすれば、それだけで40時間。消化不良を起こすのも無理ありません。小休止のあと、郵便史のみに絞ることにして、それも全体を眺めるのみにして、回ることにしました。
タイトルとタイトルリーフを少し確認するだけであとはかなり猛スピードで作品を見て回ると、リズム感が出て、一見し、これはいいなと思う作品は、大抵が8フレームなのに気づきました。国際展は5フレームか8フレームで、8フレームは、過去の展示で大金銀賞以上(100点満点で85点以上)を獲得した作品のみ出品可能です。要するに過去の切手展で、高い評価を得た作品な訳です。更に、金賞・大金賞3回未満の作品も混ざります。大金賞ならばそのまま本にも出来そうなレベルのものです。
そして、いいなと思った作品が5フレームならば、大金銀賞の有力候補なのでしょう。少しカタログに印をつけたのですが、今日からもっとじっくりと見てみるつもりです。
郵便史のヨーロッパで、最初に展示されている作品は、現在も使われているドイツの偉大な女性シリーズを取り上げた作品なのですが、8フレームなのには驚きました。要するに過去に85点以上の評価を得た作品な訳なので。この作品だけ、じっくり拝見。内容は、1986.7.1〜2001.12.31,そして2002.1.1以降の全8料金期間と、その他2章の10章構成で、面白い使用例が盛り沢山でした。速達は当たり前で、配達記録・価額表記・代金引換などが、各10通以上ずつが展示。それも日本でよく見かける郵趣家が作成したようなわざとらしさがありませんでした。なるほどと思ったのですが、日本で言う平成シリーズを国際展で大金銀賞とは考えられず、今回の評価が気になる作品にです。

2010年10月2日 (土) 国際展初日(10/01)
朝食後の会場へ向かう前の時間に書き込んでいます。日本ではもう、一日の終わりでしょうが、こちらはこれからです。朝食は、澤先生と一対一で一緒になり緊張しました。国際切手展ならばでの経験でしょう。

さて、昨日は、ポルトガル国際切手展の初日でした。午後6時からオープニングセレモニーがあって、500人ほどの会場の後ろに立って雰囲気を楽しみました。セレモニー後、外へ出たら、サミットで首脳が立ち並んでいるような雰囲気で、警戒も物々しいので、後で聞いたらポルトガルの大統領が来られたとのこと。案内書の最初の挨拶に出ていた方が、その人と初めて知ったのでした。

展示で自作品が無事展示されるのを確認出来た時はほっとしました。しかし、詳しく確認するとページが順序通りに並んでいない部分を発見。困っていたら、運よく、前日会ったばかりのハンガリーのコミッショナーと遭遇し、すぐ手配して直してもらい、助かりました。順序ミスは気づきにくいので来なければ、そのままになっていたかもしれません。会場を一回りしてみると、ヒンジが落ちたり、カバーがずれたりと、いろいろ不備があるのに気づきました。ヒンジなどは、きちんと貼らなかった出品者側の問題ですが、リーフ受けが落ちているのが2箇所ほどありました。リーフ受けの長さが不十分で、フレームから外れてしまったようですが、これはフレーム側の欠陥で出品者の責任ではないのです。運営側も色々と大変なようです。初日で、しかも大統領自ら来られたので、展示の細かい部分まではとても手が回らなかったのでしょう。

FDCを作成。元来、FDCを作らないタチなのですが、2時間だけなので、作成数も少ないだろうと思い、作ったのですが、1時間かかってしまった。聴覚障害者切手クラブでは、その日に会った人にサインをお願いする習慣があります。後になってみると、色々な方がクロスしているのがわかり、面白いものです。しかし、作成できたのが遅く過ぎて、テーマティクの大沼夫妻と、一緒に話していたイスラエルのコミッショナーがやっとでした。

今日から、本格的に参観ですが、昨日、ざっと見た限り、インフレに関する作品がいくつもあり、楽しみです。中でも、ドイツインフレ期の船内郵便を取り上げた作品は度肝を抜かされました。1通持てばオンの字なのですが、それだけを集めたものですから。インフレ期の船内郵便は、出港時の料金が航海中ずっと適用されるので、本国でいくら値上がりしてもそのままというところが面白いです。それが、色々なルートを網羅し、たとえばメキシコ宛とか珍しいのも含むので、たまりません。ただし、これはインフレの観点であって、船内郵便としての完成度は別で、評価も船内郵便としての完成度が主でしょうですから、実際の賞は分かりません。でも、こういう、個々のレアなアイテムがたくさん見れるのは、目の肥やしになります。

2010年10月1日 (金) 開始直前
いよいよ、国際切手展が始まります。朝食の前に、ハンガリーのコミッショナーと会うことが出来ました。昨日と違って、朝食で人があふれて、あっちこっちで再会を喜ぶような挨拶が繰り返されてました。

追伸:初日は、参観時間は午後7時〜9時までの2時間だそうです。それまではFIP(国際郵趣連盟)の会議のようです。明日から午前10時〜7時で、最終日のみ午後2時半まで。こういうのは事前に調べておくもんですね。調べる余裕なかったとはいえ…。

2010年9月30日 (木) 南蛮の地
リスボンにいます。明日から国際切手展です。よくぞここまで辿り着いたものです。明日からが楽しみです。

2010年9月29日 (水) 出発当日
早いもので、今日出発です。かの地に着くのは現地時間今夜10時頃でしょうか。ここだと明日朝6時頃です。長い一日になりそうです。

2010年9月28日 (火) 出発前夜
今、中部国際空港の目の前のセントレアホテルです。バタバタして、気づいたら着いた感じです。今夜はゆっくり寝るとしましょう。

2010年9月26日 (日) 着陸
やっと、作品を仕上げ、保護ラップに入れました。展示を5日後に控えての完成は本当にギリギリでした。作品を直接現地に運ぶのだから、出来たのでした。旅行の方の準備はこれからです。

2010年9月21日 (火) 急降下中
気付いたら、もう来週ポルトガル行き…。作品の方、何とか張りぼて同様ですが、形になりました。今、仮貼りして、知り合いに見てもらっている所です。明後日23日、次の週末ともう一回貼り直しが出来るので何とかセーフでしょうか。しかし、他の準備が全く出来ておらず、思案中です。
でも、今回の作品、半月程で、殆どゼロからの作り直しで、新サイズのリーフで初めてのスタイル(レイアウト・書き込み)を試みてしまうのは、我ながら呆れてしまいます。

2010年9月1日 (水) 笑っちゃいます
やっとのことで、データ復元業者が来て、見てもらったら、データ救出不能とのこと。ハードディスクを認識できないので、次に進めないとのこと。ということで、データがお釈迦に。
こうなったら、ともかく、ポルトガル国祭切手展向けの作品を一から作り直しです。他にも失ったデータはたくさんあるのですが、まずは迫っているポルトガル国際切手展最優先。飛行機の情報や、ホテルの予約番号をプリントしていたのは不幸中の幸い。もし、2・3週間後になら、呆然喪失になったかも。

過去のメールも、メールアドレスも全て消えたので、こちらからメールはネットにアドレスを公開している方以外はメールできないので、こちらまでメールをお願いします。

2010年8月30日 (月) 続く足踏み
昨日、量販店でHDDを購入し、HDD交換し、ようやく自宅からネットにアクセス出来るようになった。ここまで時間かかり過ぎた。次はデータ救済だが、電話受付ばかりで、携帯メールが使えない。今週中にデータ復元しなきゃ…。

2010年8月27日 (金) 足踏み中
ネットカフェで書いてます。パソコンのHDDがぶっ壊れた。二日間、何か起こったのか理解できなかった。ようやく、HDDが壊れたらしいと判明。しかもデータバックアップを取ってなかった。まずは中のデータの救済をしなければ…。そうしないと一から作り直しとなってしまう。よしんば、データが無事であっても、PCの設定やらで2日はつぶれそうだから、作品再開は1週間後か。2週間後に発生してたら、パニックってだろうな。

2010年8月17日 (火) 連休最終日
今日で連休終わり。一気にポルドガル展作品を仕上げる予定が、まだ1リーフも仕上がってない。プリントする所まで持っていけば、一気に完成できるが、そのプリント出来るレベルに仕上がっていない。もっと間際にならないと念力が高まらないっていうことなのか…。^^;; 国内展ならともかく、今度のは国際展で、レベルが違うのだから、いつものパターンではいけない。5月中に1回目の試作品を作成し、ボロクソに叩かれ、連休中に2回目の作品を作成し、それなりに叩かれたのを更に1〜2回作り直せば、それなりの作品に仕上がるという目論見なのだが…。
また、切手展作品作成中、念力が、欠けているアイテムを引き寄せるのだが、今回は切手展とは関係ない分野ででかいのが続々と釣れている。うち一つは、どうやらでっかい獲物が控えているようで、一人では釣れそうにない。んで、その分野での第一人者と共同作戦を張ろうとしている所。もちろん、連休の間、無為に過ごしたのではなく、実際には、あれこれと、ポルドガル展作品を試行錯誤していたが、リーフスタイルが変わるためか、まだ臨界点に達してないのが真相。^^;; 臨界点に達するまで繰り返し、試行錯誤するしかない。

追記:ちょうど、いい参考資料が出てきた。「郵便史で金賞を得るためには(英文)」バンコク国際切手展のセミナー資料のようだが、参考になる。金賞にはまだまだだが、心得なければならない点は変わりない。すっかり忘れていた留意点を思い出したり、いくつかのアイデアが出てきた。連休前に、入手出来れば、もうちょっとは進んでいたかも…。

2010年8月14日 (土) 見出し作成中
なかなかリーフ作りに専念と行かないが、やっと昨日枠線作成完了。適当に枠線をリーフに配置してみたら、リーフに収まらないリーフが出たがが、構わずに、次の作業に入る。枠が収まらないリーフは、後で修正する。重ね貼りか、無理ならカバー入れ替えもあるかも。
現在は、各カバーの見出し(っていうのかな)をつけている最中。そして各カバーの説明文を付け足せば、一応形になる。そこからが大変だろう。

2010年8月11日 (水) 天王山突入
今日から、1週間の休み。ここで一気にポルドガル展作品を仕上げないといけない。まずは、カバーのサイズ測定から。枠線のサイズ決定の元になる。
2年前のJAPEX'08作品は80リーフ151通だった。今度の作品は149通の予定。JAPEX'08作品と同じカバーを使うものは86通。63通が新規で大幅作り直しとなる。作成途中でカバーの入れ替えはあるかもしれない。

2010年8月1日 (日) 印刷調整完了
早いもので8月。ポルトガル国際展が2ヶ月後に。前日の続き、ずっとボストークサイズに印刷してきたので、サイズ変更に戸惑ったが、ともかく、215mm×297mmサイズへの調整は完了。と、いっても、リーフの4辺周りに印刷が出来ない空白地がある。特に右側は大きく9mm分が印刷出来ない。極力印刷しないようにアレンジだが、大きなサイズのカバーなど印刷空白地を使う場合は、手で線を引くなどで対処。

2010年7月31日 (土) 印刷可能範囲
中断していたマテリアル割当を微修正で仮決定。次に、リーフサイズを大きくしたので、印刷可能範囲を確認するのだが、うまく行かない。どうしてもパワーポイントから印刷するとリーフのふちまで印刷ができない。すなわちリーフを目いっぱい使うことが出来ない。こりゃアカン。このままじゃ、手で枠線を引いたり文字を切り貼りしたり…。今更A3対応のプリンタというのも・・・。今日はもう放置しといて寝よう…。

2010年7月30日 (金) 作業再開
猛暑がひとまず落ち着いて、一息ついた。ここ10日間程、ポルトガル作品の作業を休止していたが、再開。切手以外で時間取られたこともあるが、猛暑で自然休止の面も多少はあったか。無理してダウンしたら元も子もないから…。

2010年7月24日 (土) 特注リーフ
先日届いた。サイズは、215mm×297mm。高さがA4のと同一で、幅がA4より5mmだけ広い。フタ付きOPP袋に入れてみて、216mmでも大丈夫だったかなと思ったが、許容範囲内。これで道具は完全に揃った。

2010年7月19日 (月) 宿確保
10月のポルトガル国際展、往復フライトは確保していたが、宿の方は確保していなかった。ちょっと調べて、展示会場に近いホテルは3つと判明し、あれこれ調べるのも面倒なので、オフィシャルホテルの空き状況を調べたら、空いていて、しかも朝食込みでも100ユーロを切っていたので即予約。オフィシャルホテルなので、100ユーロを大きく超えるかと思ったのだが…。これで、作品さえ仕上げれば、基本的な準備は完了。

2010年7月12日 (月) 集中発生
適当なタイトルが思い浮かばないが、ポルトガル展関連で、色々と動きがあった一日だった。
・OPP袋の業者への特注断念。OPP袋は半月程前から色々と検討し、業者とも何回かやりとりし、サンプルももらったが、最終的に条件が合うものがないと、今日判明。市販品で間に合わせることに決めた。調査を開始した時に見かけた製品なので、随分と遠回りになった。
・ポルトガル展の日本コミッショナーから、出品専用封筒など関連書類が今日到着。
・ポルトガル展の往復フライトを確保。これも今日。昨日予約を入れて、旅行会社の営業が今日ということで…。
・ポルトガル展専用の特注リーフを今日依頼。
・カバー選定も本格化。指導頂いている相手から初めて具体的なコメント。
これらが、一日に集中するとは…。

2010年7月1日 (木) 折り返し点
2010年も半分終わって後半へ。
OPP袋の見積りは一発と行かなかった。60μ以上の特注は、9000枚弱となってしまう。2業者について、後からの方が、価額が安くバラエティも豊富そうなので、後者の業者とやり取り中。思い切って、9000枚弱のOPP袋を注文して、固定してしまうのも一手だが…。現在、用紙サイズは2通り、特注OPPは厚さ3通り(60μ,80μ,100μ)を検討中だが、既成品のA4サイズOPPという選択肢もあり、迷う所。なお、厚さ60μを超えるOP単体はなく、三層フィルムになるそうな。よく分からないが、切手商で購入した切手を入れてくれる黒い台紙を覆うカバーみたいなものは、厚めのフィルムで、割と硬いが、折れやすく、白い筋が入りやすいというもので、そういうものだろうか。