j_deafの日記(兼:更新記録) 2009年7月〜12月


2009年12月30日 (水) 2009年もお世話になりました。
2009年は、何と言っても、聴覚障害者切手クラブのミニ切手展の開催に尽きます。自分で作品を作るのと勝手が違ったのですが、無事開催出来て、ようやくスタートに立てたと思ってます。聴覚障害者に切手収集の楽しさを少しでも広めればと思います。自身の収集の方は、メインのインフレは順調で、オーストリアで飛躍できたのは収穫でした。インフレは、登山で言えば、やっと1合目を超えて2合目を目指す所でしょうか。ハンガリー(一次:1920年代)の料金表への糸口が見つかるなど、来年も怒涛の収集が続きそうです。

今日より例年の如く、3日ほど不在になります。よい年を迎えてください。

2009年12月27日 (日) ブルテン2
第44回全国切手展全記録が届いた。4作品が全リーフ収録されているが、3作品は外国に入るので、じっくりと研究が出来て楽しみだ。レギュラークラスは61作品308フレームと今回も平均5フレームを超えた。以前は5フレームといえば大作のイメージがあったのだが、随分と変ったものだ。過去最大のJAPEXはと統計を見ると、JAPEX'71で、競争出品227点、展示フレーム数764が群を抜いている。でも考えてみれば、以前は12リーフ/フレームだったはずで、リーフ数に換算すると、JAPEX'71は9168リーフ相当。JAPEX'09は510フレームで8160リーフ相当で、結構たくさん展示されていたんだ。

2009年12月26日 (土) 2009年五大ニュース(番外編)
五大ニュースに入らなかったが、今年は、実にたくさんのマテリアルを入手した。インフレはもちろんだが、それ以外のものも入手出来た。

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画像は、牛込局大正5年(1916年)3月11日→小倉3月12日で田沢3銭切手貼の平凡な書状。しかし、これは夢に見ていたアイテムなのである。差出人は奥保鞏となっているが、奥保鞏は江戸幕府側の小倉藩出身ながら薩摩・長州藩中心の明治政府の中で元帥までなった人物。それだけでも凄いのだが、小説「坂の上の雲」の中で、
「かれは、幕僚会議の中央にすわっていても、ほとんど無言でいた。もっとも口出ししようにもできない事情があった。かれは耳がきこえなかった。 完全な聾者ではなかったが、かれに話しかけようとすれば、筆談でなければならない。参謀長以下の幕僚たちは、みなそうした。」
と記述されている。その本人の差出した自筆書状なのである。それだけではない。更に、書状の中には手紙が入っていた。
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画像は、先の書状の中の手紙の一部。達筆過ぎて読めないのだが、耳患もしくは耳悪とも読める。聴覚障害に関するアイテムとして夢のようなものである。ホームページの更新が滞っているが、一番上の「Deaf World」に入れたいアイテム。

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画像は、別の書状に入っていた手紙の一部で、耳患とも読める。ちょうど、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」があり、何らかの因縁を感じる。

2009年12月24日 (木) 2009年五大ニュース
2009年も残り1週間。今年も切手収集が進んだ1年でした。以下、2009年の切手五大ニュースです。

2009年五大ニュース
(1)第1回聴覚障害者切手クラブミニペックス開催(3/20〜22)
(2)第57回全国ろうあ者大会で、聴覚障害者切手展開催(6/3〜7・つくば市)
(3)スタンプショウ・JAPEXで、聴覚障害者切手クラブ常設ラウンジ
(4)JAPEX'09企画「ハプスブルグ帝国展」に出品し、ハンガリー大使館より感謝状拝受
(5)JAPEX出品を起爆剤とし、オーストリアインフレ飛躍し、大銀賞受賞

2009年12月23日 (水) 全日展とスタンプショウ
来春の全日展とスタンプショウの開催案内と出品要領が出ていた。

全日本切手展2010 http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2009/1216_01.html
スタンプショウ'10 http://yushu.or.jp/event/s_show10/index.html

驚いたのは同一会期になったこと(2010/4/23-25)。従来は、2週連続で別々開催のパターン。地方の人にとっては、まとめて観て回ることが出来るので良いことだと思う。そしてもう一つ驚いたのが、全日展のフレーム数。2か3フレームだったのが、5フレームまでとなった。展示スペースが拡がるだろうだから、常設以外の切手店はスタンプショウになり、全日展は展示のみになりそうだ。今回の5フレーム拡大は、PHILANIPPON'11がらみの今回限りだろうか、それとも今後も続けるだろうか。実際は、試してみてからだろうけど。JAPEX'09に出したワンフレームのオーストリアインフレを全日展で3フレームに拡張し、JAPEX'10で5フレームにと考えていたが、一気に全日展で5フレームに拡張も有りとなった。全日展の募集期限が2010/3/18(消印有効)で、これまた頭痛い。聴覚障害者切手クラブミニペックス開催(3/19-3/21)前日で、とても競争作品をまとめる余裕がないからである。全日展に出品するならば、2月中旬に作品を仕上げないといけない。そうするとマテリアル収集に残された時間は1ヶ月半しかない。まずは、早急に部屋の隅に放置の巨大魚群からの100通超の収穫品を整理せねば。整理しないとどの魚を釣ればいいのか判断出来ないから、急がないと。その前に年末年始の方を先に済ませないと。急に忙しくなってきた。

2009年12月22日 (火) PHILANIPPON'11
気が付いたら、続々と来年・2年後のイベントの情報が出ていた。
まずは、10年に1回という大きなイベント「日本国際切手展2011」(略称:PHILANIPPON'11)。1年半先だが、あっという間にやってくるだろうな。

2011年7月28日(木)〜8月2日(火)、パシフィコ横浜展示ホール

公式ホームページ:http://www.philanippon.jp/

2009年12月21日 (月) ハトカバー届く
世界最高額面切手最多貼カバーが届いた。無事に届くとやはりほっとします。次は、鑑定書が必要かどうか、必要ならどうするか考えてみます。

2009年12月6日 (日) 世界最高額面切手最多貼カバーについて
世界最高額面は、ハンガリーのハト切手50京となっているが、郵便料金の変更により郵便に使えなくなってから出現したので、実際に郵便に使えたのは、10京となる。それも出現は1946年7月11日で、翌日7月12日より使えなくなったので、1日だけの使用となる。国内書状書留は、30京で10京3枚貼となる。今回の外国書状は40京で10京4枚貼。4枚を超える多数貼は知られていないという。その最高額面10京の最多4枚貼すなわち40京は、1つの郵便に貼られた総額面で最高金額、という代物。但し、切手展に出すには、ちょっと不安がある。偽造が容易だからである。もし、従来から知られている有名なものであれば大丈夫なのだが、そうでなければ、鑑定書が必要となる可能性が高くなる。これは、実物が届いてから考えることにする。
なお、このカバーが売りに出されたのは3回目。1回目は大ロットの中に紛れ込んでいたが、ロット自体がフロア特有の熱気で競り上がったのか、理解できない落札値となった。2回目は単独で出たが、最低値が高過ぎ。高額落札の元を取り戻そうという魂胆がミエミエ。我慢していたら、不落札で今回の出品となり、最低値も妥当なものだった。

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画像は、1946年7月7日、ハンガリー・Lovasberényからオーストリア・ペルナウ(Pernau)宛の書状。切手は10枚過貼。10京4枚貼と同時に出されていたものだが、10京4枚貼優先のため入札しなかった。本物かどうかは、鑑定が必要だろうと思われる。

2009年12月4日 (金) 最大級の大物
ハンガリーのオークションサイトにオークションの結果が出ていたので、チェックしたら、入札値より下だった。支払いを済ませ、実物が届くまで安心出来ないが、どうやら、新しいハトをゲットのようだ。と、思ったら、別の所で、また妙な大物が出現。日本の明治時代の菊切手C.12×12.5の使用済田型を追いかけて、8銭の田型をゲットしたと思ったら、4銭の田型が出現したようなもの。

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画像が、最大級の大物のそれ。1946年7月11日ハンガリー・ブタペストからオーストリア・Ranzhofen(Ranshofen?)宛の外国書状。貼付のハトは、10京(100,000兆)ペンゲーで4枚貼は師匠によればユニーク、すなわち確認1点だそうだ。こういうのは、隠して展示会で初公開し皆を驚かせるのも一手で、今年の全日展での偽造菊切手貼カバーがそれだった。しかし、ハンガリーインフレのようなマイナーなものは、事前に大騒ぎしないと見向きもされないだろうだから、ここでささやかに騒ぐ。^^;;

2009年12月1日 (火) 12月(師走)
早いもので、2009年も残り1ヶ月となった。2009年の最大の目標は、3月の聴覚障害者切手クラブの初めてのミニペックスと、6月の全国ろうあ者大会での展示(ミニペックス相当)で成功でした。6月で最大の目標を達成したので、年の後半は気楽でした。しかし、来年3月に聴覚障害者切手クラブの第二回ミニペックスを控えて、ジリジリと尻に火が付きだした。どうなるやら…。

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画像は、1923年12月3日ドイツ・ハンブルクからチリ・サンチアゴ宛の書状。
昨日に続いて、再びチリを取り上げるのだが、実は、現在進行中で、ドイツインフレ期でチリ宛カバーが出ていていくつかゲット。画像のは、ウス汚いのだが、出ている中では一番珍しいもの。というのは、1923年12月1日(今からちょうど86年前)に郵便料金のデノミが実施され、その後の新通貨と旧通貨の切手の混貼。12月カバーと呼ばれるもので人気がある。12月カバーの外信は多少持っているが、有り触れた国ばかりで、珍しい国はないので、汚いのだが、どうしようかと思案中。

2009年11月30日 (月) 案内人
ドイツとハンガリーインフレで、両方とも文献の著者に直接教えてもらえるのは幸運。二人とも、文献で分からない所や料金が合わないなどの細かい質問にも丁寧に教えてくれた。特にハンガリーは、その人なしには、現在のコレクションは考えられず、案内人というより、師匠と呼ぶべきだろう。

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画像は、1922年8月28日ドイツのミュンヘンから差出の外国書留。貼られている切手は見ずらいのだが連刷に見えるので切手帳ペーンのようだ。料金は20マルクで5倍重量書留に合致する。実は、これ宛先がちょっと面白く、南米のチリ、サンチアゴ宛である。他に狙っているものがあって、弱く入れていたのだが、当然抜かれた。でも60ドル弱は安い。消印がカバーに掛かっていなかったのが、弱気になった理由の一つだが水はがしでも、充分元が取れそうな価額。

2009年11月28日 (土) 文献の限界
料金表付きの文献を入手出来れば、ある程度まで達することは可能なのは確かだが、◎に到達するには困難を伴うことが多いだろう。というのは、インフレの場合、未使用がありふれて安く、郵便に使われたものは高い傾向があり、偽造されない方が不思議であろう。その偽造を見抜くにはやはり文献だけでは心元ない。その場合は、その分野の権威者に見てもらうことがもっとも有効であろう。収集◎に達したのは、ドイツとハンガリーの2つだけだが、両方とも、その分野に詳しい人に色々と教えてもらうことが出来たのが大きかった。ドイツは、料金表入りの小冊子の著者にメールで問い合わせたら、親切に教えてくれたし、ハンガリーは、料金表も未入手で、苦戦していた時に、ネットオークションでちょっと異彩を放つマテリアルを出品してきたので、落札後、不躾ながら、色々と問い合わせたのがきっかけで、まず料金表入りの文献を紹介してもらい入手。実は、その文献の著者本人で、某審査員によるとハンガリーインフレの第一人者とのこと。実際、ニューヨークなどの国際切手展で金賞になっており、最高の案内人に恵まれたことになる。

2009年11月26日 (木) 収集◎について
最近、大魚群に遭遇する機会がやたら増えている。最大級の大物が引き寄せているのか。今度は、ドイツインフレで南米の某国宛のカバー。珍しい宛先なのだが、70通超が一斉に出現では、ありふれた宛先に見えてしまう…。好みが選べる。

収集で◎にするには、料金表プラスアルファが必要。料金表だけを頼りに集めると、料金が解読出来ない物や、理解を超えた高価なものなどに出くわした時に難儀する。当時の事情などの理解が必要。それには、先達者の導きが極めて有効。てっとり早いのは、文献で、最初から料金表付きの文献を入手出来れば、ある程度まで進めることは可能だろう。

2009年11月24日 (火) 根拠
eBayで1940年後半のギリシャインフレ時期の数十ロットが2つ出ていたのだが、入札し忘れ逃した。2つとも、送料込みで1ドル/通にも満たない値段…。あれこれ追い過ぎると安いものを逃しやすい。っていうか、追いかけているもの最大級の大物でタイムリミットまであと1週間足らず。

話がそれたが、先日書いた「5点/年」は、充分可能と考える。インフレカバーを初めて入手したのが2004年2月で6年足らずで、1920年代と1940年代で30点(1960年代以降も含めれば、38点)と進み、今後もしばらくはこのスピードの持続は充分可能だと思う。但し、そのためには、料金表の入手が最低限条件。そして、料金表△が3つもあるので、発展の余地が大きい。料金表を○や◎に引き上げれば、収集も引き摺られるようにアップしやすくなる。実際、今年はオーストリアの料金表を△→◎の2特進を2週間で実現(無茶苦茶と言えばそうなんだが…^^;;)し、収集はまだ△だが、限りなく○に近い所まで進んでいる。

2009年11月22日 (日) 今後の収集について
1960年代以降は、手探り状態が続くことになりそうなので、目標を設定しにくい。1920年代と1940年代のみで考えてみる。全ての料金表・収集を○以上、すなわち、現在の×・△を消すことだろうか。◎:3点、○:2点、△:1点、×:0点とすると、対象が10カ国・時代(60点満点)で現在30点を45点にするのが当面の目標だろうか…。5点/年で3年か。もちろん、現在の○・◎の充実と1960年代以降の進展も。

2009年11月21日 (土) <<収集現状3>> 1960年代以降
最後は、1960年代以降。と言っても、既に半世紀近い長い期間。少々無理があるが、進捗が似たようなものなので、一括りにする。地域は、ラテンアメリカ、アフリカ、東欧に偏在。

料金表△・収集△:ユーゴスラビア
料金表×・収集△:アルゼンチン・ブラジル・ボリビア・ザイール・ジンパブェ・ロシア
料金表×・収集×:ペルー・チリ・ニカラグア・アンゴラ・アフガニスタン・クロアチア・ベラルーシ・ウクライナ

挙げた国には納得の国も多いだろうだが、ペルーやチリなどは気付きにくいだろう…。逆にルーマニア、トルコ、ポーランドなど入っても不思議でなさそうな国で入ってないのが結構ある。高額面の切手が出たりとインフレのイメージが強く、実際にインフレなのだが、収集対象の定義「4年で100倍」に該当する期間が見出せず対象外である。デノミを実施せずに4年で10倍のインフレが28年続けば、1000万倍になる計算でトルコはそれに近い。
1960年代以降で共通する課題は、まず料金表がないこと。自分で作らないといけないようだ。気が遠くなりそうな時間・費用がかかる。ユーゴスラビアの料金表を現地人の協力で入手したが全期間をカバーしてなく、また、同じものばかり重複してロスが大きい。それでも現地入りして探すよりは遥かに効果的なのだが、もっといい方法ないかと思案中、正確には放置もしくは後回しなのだが。ブツがなかなか出てこないのも課題。釣り糸を垂らして食付いてくれば、釣りまくっている。アルゼンチンやロシアなどはしばしば食付いてくれる。しかし、アンゴラ、アフガニスタンとなると一向に引っかかってこない。どうやら内戦状態で郵便配達ところで無かったようだ。発行される切手の額面はインフレを示しているのだが、郵便に殆ど使われてないとなると…。なお、ベラルーシ、ウクライナはロシアの中に入れて整理しているのでどの程度集まっているのか未把握。全体的にサイズの大きいカバーばかりで、展示すると大味になってしまうのも悩ましい。またジンパブェは現在進行中のようだが、情報がなく、使用される切手も額面がAやZのような文字なので、今は、お手上げ状態。

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画像は、1945年6月ギリシャからオーストラリア宛書状。パナマよりは弱いがちょっと珍しい宛先。パナマ宛が手に負えないと書いたら、10ドル台で、はらりとゲット。よく見かける料金なので、平凡なものかもしれない。パナマの方が珍しいのかも。

2009年11月18日 (水) <<収集現状2>> 1940年代
インフレは、大きく分けると1920年代と1940年代と1960年代以降の3つの山がある。1920年代と1940年代は、2つの世界大戦が深く関係していて、当時の国際情勢を調べると極めて面白い。

1940年代、第二次世界大戦中・後に発生

ハンガリー:料金表◎・収集◎
中国:料金表○・収集△
ルーマニア:料金表△・収集△
台湾:料金表△・収集×
ギリシャ:料金表×・収集△

ハンガリーだけが進んで、他は遅れている。中国は4年で100倍以上という収集範囲の定義に当て嵌まる時期・地域がまだ確定出来ていない。台湾も該当するのは最近気付いたばかり。ルーマニアは現地語の料金表入りの冊子を入手したが複雑な表のため、後回し中。そろそろ解読しなければ…。貴重なマテリアルが出た時に見逃したくないから。ギリシャは、料金表だけでなく、料金改正日などの情報も未入手で手探り状態。ブツもなかなか出てこなく、ライバルが多くで安く拾うことが出来ない。1940年代前半と後半でそれぞれインフレが発生して興味深いのだが…。

daily/20091118_greece_19451016
画像は、1945年10月ギリシャからパナマ宛書状。見た目あまり綺麗ではないのだが、それでも$100近くに。ちょっと手に負えない。ちなみに1944年にデノミを実施しており、額面は高くない。

2009年11月17日 (火) <<収集現状1>> 1920年代
なかなか、ホームページを更新できてないので、現状をメモする。数年後、振り返ってみるとどうだろうか。

1920年代、第一次世界大戦後に発生

ドイツ:料金表◎・収集◎
オーストリア:料金表◎・収集△
ポーランド:料金表○・収集○
ハンガリー:料金表△・収集△
ロシア :料金表×・収集△

料金表
◎:料金表を入手し、使いこなせている
○:料金表を入手
△:料金表を入手するも未解析
×:料金表自体未入手

収集
◎:5フレーム以上
○:3フレーム規模
△:1フレーム
×:1フレーム未満

インフレ収集では、航海の海図に相当する料金表が必須。大雑把なのを承知の上で、料金表とマテリアル収集状況の2点で状況を示してみる。

ロシアの遅れが目立つ。ロシアは革命で、第一次世界大戦中から、既にインフレが進行していた。他の4カ国とは異色で興味深いのだが、海図がなく進まず。

2009年11月14日 (土) 探知
小休止していたのだが、再び動き出す。というより、動かざるを得なくなったというか、垂らしていた釣竿の一本が動いて、大物の出現を報せてきた。あと半月の時間的余裕はあるのだが、頭の中が忙しくなってきた。

2009年11月12日 (木) ちょいと休止中
オーストリア巨大魚群に続いて、ハンガリー戦線で収穫あったもの、少々息切れ気味。オーストリア巨大魚群からの収穫品100通超なんか、未整理のままちょっとヤバイなと思いつつも、放置中。

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画像は、1920年のハンガリーからドイツ宛の速達。ネットに出ていてウォッチに入れたけど、入札し忘れたブツ。速達で、あまり綺麗ではなく、目立たないけど、ベルリンの着印が気送管のそれ。1.5ユーロで終了。送料を合せても500円そこいらの安さ。ドイツインフレ期の気送管は100ユーロ超えることを考えるとつい入手したくなる。他の収穫が有り過ぎて漏らした。20カ国以上も同時に追いかけると、凪状態というのが殆どない。これがいいのかどうかは分からないが、日本切手だけをやっていたら、考えられない状態だろう。

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こちらの画像は、オーストリアの巨大魚群で、逃したブツの続き。バイセクトにプラハ城。プラハ城は消印がタイしていないように見えるのが難点だが、目をつぶって手を出した方が良かったかもしれない。

2009年11月9日 (月) 次は…
JAPEXも終わり、次の目標は、聴覚障害者切手クラブ第2回ミニペックス(2010年3月19日〜21日)。3月に第1回を開催したばかりというのに、もうっていう感じ。ぼちぼち、いや大いに煽らなければ。余裕が出たら、4月全日展出品も有り得るでしょが、どうなるやら。

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画像は、オーストリアの巨大魚群で、逃したブツ。3通ともおそらく気送管。状態が今一つだったこともあり、逃したのだが、惜しかったのかも…。これは、もう少し揉まれてみないと分からない。

2009年11月8日 (日) 中国地域占領切手
ハンガリー戦線、結果が出て、本命3点は3つとも入札値以下だったので、3つともゲット出来たようです。他にも、国際展でも使えそうな面白いのを数点ゲット。但し、その数点の一つ100枚超貼は1リーフには収まりそうにないので、ダブルリーフが使えない所ではアウトです…。

昨日は、切手博物館へ行って、中国切手研究会ミニペックスを観ました。最大の目的は、「中国地域占領切手・コレクション集」(小島義昌氏,JAPEX'09の刊行物クラスで大金銀賞)の入手でした。幸いにも入手。
中国でも1940年代後半にインフレがあり、世界一の人口の大国なので、世界のインフレを集める上で避けて通れないものです。しかし、妙な加刷切手も多数みかけ、ネットオークションでは高価で、多数の贋物も出ていて、ややこしいので、後回しにしてた。しかし、インフレ収集が進み、1920年代のオーストリアが進み、1920年代のハンガリーも料金表入手の目途がついたので、中国も本腰入れないといけないと思った次第。本を読んでみると、解説の最初の方に、台切手に関する解説があり、その分、視野が拡がり、これだけでも購入した価値あり。中国地域占領切手に関する知識がとぼしく、インフレ収集で、どのように進めれば良いか皆目見当がつかなかったのです。

2009年11月7日 (土) たまらずに
ハンガリー戦線で、観戦のつもりが、思わぬものを見かけて、ついたまらずに参戦。飛び込んでみると、面白いのが他にも色々みつかって、次々と入札。
オーストリアは、まだ魚群が残っているが、まだ100通超の収穫の整理が出来ず、指をくわえて見送るしかなくなってしまった。試しに廉価での落札を目論むも良くで次点。はっきりと欲しいものがそれぞれのロットに何点かは入っているが、数十通ロットでとなると及び腰になってしまう。送料もバカにならないし…。

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オーストリアの巨大魚群に混ざってきたポーランドからオーストリア・ウイーン宛のカバー。一見、平凡な変哲のないもので、料金も料金表通り。しかし、ポーランドの場合、料金表通りのカバーがなかなか入手できず、この料金のオーストリア宛も未入手。このカバーを含む欲しいカバー4通分で入札してみたが、数十通の評価には歯が立たず、次点に…。

2009年11月6日 (金) やっぱり、ハンガリー
オーストリアの巨大魚群はまだ続いて、更にポーランドとかも混ざってきたのだが、それ所でなくなった。ハンガリーで、面白いのが出てきたので、そちらへ転戦。

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これは、ハンガリーインフレの最難関ハトカバー。既に実質1000ドルに跳ねている。消印もはっきりしない。そんで、これはパス…見物のつもりが、よく見ると、その大魚の周りに、分類不明の魚が数匹泳いでいるのを見かけ、見物どころでなくなった。

2009年11月2日 (月) どっと来た
先週の巨大魚群の捕獲品が届く。100通を超える分量でポーランドを完全に抜く。

2009年11月1日 (日) JAPEX'09最終日
あっという間に最終日を迎えました。表彰式に出て表彰状をもらいました。表彰式とは別に、会場内で呼び止められて何かと思ったら、実行委員長がいて、ハンガリー大使館からの感謝状を拝受しました。驚愕しました。ドイツインフレより酷いのに、あまり知られてないハンガリーインフレを取り上げたので、戴いたのでしょうか。

2009年10月31日 (土) JAPEX'09第二日目
ラウンジを協力してくれる方が複数出てくれたので、今年切手収集を始めた初心者(手話学習者)に、切手展のルールなどを説明し、午後発表される賞を予想してみたりしました。企画展示「ハプスブルグ帝国展」でいくつかのヒント・知識を得ることが出来たのは収穫でした。また、高名を伺っていた方と初めてお話しすることが出来るなど、色々と有意義な一時でした。ラウンジを手伝ってくれた方々に多謝。なお、「オーストリアインフレ 1918-1925」は大銀賞(71点)でした。テーマを決めてから2週間で作成していたことを考えると過分な感じですが、やっぱりうれしいです。出品することで、知識が増えて、今後収集したい具体的なマテリアルが見えてきたのが最大の収穫でしょうか。

2009年10月30日 (金) JAPEX'09第一日目
あっという間に、JAPEX'09当日に突入。
殆ど聴覚障害者切手クラブのラウンジに詰めていたが、手伝ってくれる方がいたので、少しだけ展示を見て回ることが出来た。と、言っても、ハエのように飛び回って、目星をつける程度。通常は、競争部門に目星をつけるのだが、今回は違った。企画展示「ハプスブルグ帝国展」に惹きつけられてしまった。オーストリア、ハンガリー、ユーゴスラビアなどと旧ハプスブルグ帝国の地域でインフレが頻発しているので、その関連知識の宝庫だからである。明日、明後日、時間があれば、じっくり観てみたい。
また、もう一つの企画展示「軍事郵便展」も面白い。というか、ちょいとしたことで、日露戦争で陸軍の第二軍司令官が聴覚障害らしいということで、あれこれと調べている最中で、ちょっと軍事郵便の面白さを感じていたので、西南戦争の資料とかもあって、これまた魅せられてしまう。
もちろん、一般の競争部門も、今回は2年を切った日本で開催の国際展を控えて高レベルの作品が揃い、見所たくさんである。が、明日・明後日は、「ハプスブルグ帝国展」「軍事郵便展」優先でじっくり観たい。

2009年10月29日 (木) 相変わらず、もうっ。
明日からJAPEX。バタバタ準備してます。いつものことだ…。印刷ミスなどムダが多い。
JAPEXでは、聴覚障害者切手クラブのラウンジに、3日間います。是非、ラウンジに立ち寄ってくださいね。

2009年10月28日 (水) 巨大魚群(4E/4)
最後の第四群も過ぎ去った。結局は、低めの入札しかしてなかったこともあって、収穫なし。もっとも結構高くなってたので、普通の入札でも獲得できなかった。こちらで、インフレ以外でこちらの知らない何かがあったか、もしくは、最後の魚群ということで収穫できてなかった同士で競ったのかは不明。早いもので、もう明後日から、JAPEX。

2009年10月24日 (土) 食傷気味
第四群が残っているのだが、また新たな魚群が出てきた。似たようなロットだがインフレの含有率が低下。まだまだ出てきそうな雰囲気…。既に100通以上捕獲済ということもあり、第四群は見送って、一休みもいいかもしれない。それより、知識獲得に努めなくちゃ。

2009年10月22日 (木) 巨大魚群(3/4)
第三群も過ぎ去った。ここでも収穫があり、既に100通以上一気に捕獲出来たことになる。結局逃したのも結構あった。もっと強く入札すれば良かったかなと思うのもあったが、重複などで、そんなものだろうか。もっとも、後になって、知識が増えて、貴重さに気がつくのもあるかもしれない。正体の分からないものも結構混ざっているので…。

2009年10月20日 (火) 巨大魚群(2/4)
第二群が過ぎ去ったが、気付いたら狙っていたものを捕獲出来た。10月15日付の料金不足を含むロットも捕獲。

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画像の2通とも捕獲したロットに入っていたもの。鉄郵印のようだが、これだけ鮮明に押されていれば、とりあえず入手したくなる。上の国会議事堂は美しい凹版で、これだけ綺麗に押印されては気持ちが良い。下の方は、わからない。書状0.8クローネ、書留1.2クローネを2クローネ単貼で面白いなのだが、書留と鉄郵印の組み合わせが分からない。鉄道の中で、書留を引受したのか。そういうことが出来たのだろうか。調べないと…。書留のラベルに押印のスタイルは面白そう。

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画像は残る魚群で見かけたものだが、チェコの切手のはずのプラハ城が3枚の中央にあるのは何故。遊びでラベルとして貼ったのだろうか。消印はこれまた鉄道印ぽい。ラベルでなく、ちゃんとした理由で貼っていたのなら、入手を狙うのだが、分からないのだから…。

2009年10月19日 (月) もうすぐ第2群
2つ目の巨大魚群が近いので、漁の作戦を練っているところ。こういう時が意外と面白かったりして…。数十通のロットを評価する訳だから。既に小まめに複数の入札が入っているのでかなり注目されているようだ。これは良品を激安で…とは最早行かない。

魚群とは別の話。下の画像が届いた。即決で出ていて、何回が見かけたけどパスしていたが、ある時、新旧混貼と気付き、即決。
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1925年6月29日ブタペスト宛の航空葉書。明らかに郵趣家が作成したもの。だからパスしていた。実際、裏は何も書かれていなかった。フィラテリックなので鮮明な消印。航空便は人気が高く、この葉書もオーストリアとしては安くない方。新旧混貼で、右下の数字"2"の切手が新通貨で、その他が旧通貨。更に、旧通貨の航空切手が2種貼ってあるが、有効期限が今の所分からず、火種にと仕込んだ。

2009年10月17日 (土) 巨大魚群(1/4)
巨大魚群は、4つ程に200通程ずつ分かれて群れている。前日その第一群がやってきたが、結局1つも網に捕えなかった。狙ったものは、結局次点になり、通常単独出品であれば、狙ってたはずの物を見送ってたら、他も見送ってたようで、入札者は一人だけ。もちろん激安の最低値。残る3群をどう捕えるか思案中。より良質の魚群はまだだが、捕えられるだろうか。

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画像は、巨大魚群が去った後、魚群に釣られたのか、一匹で泳いでたのを、意地で釣った物。オーストリアインフレで最高額となってしまもた。スウェーデン宛の二倍重量書留で、ご覧の通り重量感がある。ドイツではこのような重量感が珍しくないのだが、オーストリアではこれだけ多数貼られ、消印などもしっかり入っているのは、日本の終戦前後で消印の読めるものを探すほどの難度ではないが、似たような難しさがある。

2009年10月15日 (木) 巨大魚群出現
ネットを漁っていたら、オーストリアインフレのロットがいくつも出ている。それぞれが数十通でざっと見たところ全部で1000通近そう。ウギャー、こんな大魚群は初めて。もっとも良く見れば相当重複があるので、全部釣上げても即レギュラー出品とは行かないが、うまく釣上げれば、相当な補充となる。鉄郵印などのバラエティも楽しめる。

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画像は、巨大魚群の中で見かけたちょいとしたもの。1921年2月1日に国内葉書料金が50ヘラーから100ヘラー(=1クローネ)値上げとなったが、その2月16日に旧料金50ヘラーで差し出したため、不足料金50ヘラーの倍100ヘラーの不足料金を徴収したもの。ドイツインフレでは、不足料切手がないが、オーストリアインフレではこのような不足料切手が楽しめる。なお、オーストリアでは葉書の消印のように薄くで読みづらいのが通常で、不足料切手に押印されたのは少なく食指が動く。一匹だけなら狙うのだが、ロットの中なので、思案中。

2009年10月13日 (火) 第三陣
連休で溜まっただろうが、どっと20通近くのオーストリアカバー届く。出来る限り、届いた当日に整理することにしているが、オーストリア以外も届いたので、2時間強かかった。

2009年10月11日 (日) 第二陣
昨日、ドサッと10通少しのオーストリアカバー届く。ウォッチに入れていた即決物を再チェックしたら、見落としていた要素に気付いて即決。少しずつオーストリアに馴染んできたようだ。

2009年10月7日 (水) さっそく
オーストリアカバー3通到着。以前から感じていたけど、チェコスロバキアでも、オーストリアと同様に書留や速達に着印を押すということになってないようだ。オーストリアインフレ期、チェコスロバキア宛のみ、国内料金と同一料金→外国郵便料金→外国郵便料金より割安、と変遷していて、料金上は面白いのだが、カバー自体の面白みに欠けて、ちと扱いにくい。

2009年10月5日 (月) ゾクゾク
オーストリアが面白い。もちろん、インフレカバーの話。次々と落札・即決しちゃって、気づいたら到着待ちが40通超。^^;; 平凡な基本アイテムばかり。オーストリアは安い。

2009年10月4日 (日) 逆転
オーストリアインフレのリストを作成し、入手の有無をチェック。作成リストは、料金期間毎に航空や配達記録などの特殊なものは除いた基本的なアイテムだけという変哲のないもの。しかし、これが有るのと無いのでは大違い。出ているアイテムが未入手かどうかすぐ判断出来るから。また入手の傾向、すなわちバランスが悪いかどうかも一目瞭然。収集の的を絞りやすくなる。気づいたら、たった二日間でポーランドを抜いたことになる。点数の上ではまだポーランドの方が上なのだが、今後の展望を考えるとオーストリアの方が実質的に先行。やはり、JAPEX出品を契機に全体像が頭の中に入ったのが大きい。
ポーランドもリストを作成しちゃえばいいのだが、料金に合わないカバーの方が多いという謎にぶち当たったこともあり、ちょっと停滞気味。来年のワンフレームはポーランドにするか。そうすれば、嫌でも全体像を頭の中に入れざるを得なくなる。

2009年10月3日 (土) オーストリアかポーランドか
オーストリアのカバーを数えたら、200通を超えていた。ドイツやハンガリーでは、600通前後あたりで、レギュラー出品が見えてきた。オーストリアも、今の倍を超えた辺りで、レギュラー出品が見えてくるのだろうか。もちろん、色々なバラエティや状態を追いかけた結果での数である。同じように、レギュラー出品を目指しているポーランドは300通弱で、収集が面白くなってきたオーストリアに数で抜かれそう。次のレギュラー出品は、オーストリアとポーランドのどちらが先になるだろうか。

2009年10月1日 (木) 作品提出
目白の切手博物館へ、作品を提出してきました。昨年より出品が増えているそうです。残り2年を切った日本開催の国際展出品資格狙いが多いのでしょうか。金銀賞以上になれば国際展出品資格を得られるので、ハイレベルな作品が多そうで参観が楽しめそうです。
#っていうのは、実質最後の来春の全日展はもっとハイレベルな作品が揃うのか…。